コンビニでこちら(関東)では見かけない祝儀袋を見つけました.
ちょっと見にくいですが「贐」と書いてあります.すなわち「はなむけ」です.餞とも書きますね(*).関東では結婚式の時の祝儀袋は「御祝」なり「寿」なりに一つにまとまっていることが普通で,餞(または贐)と書かれただけの祝儀袋は見たことがありませんが,調べてみると,長野(これを見たのは上田なので,県下全域かは分からないですが)では餞を別に渡す習慣があるようです.これは,結婚は家と家の結びつきであり,式の主催はそれぞれの家の親(家長)であるので,祝儀は家に対して渡し,餞は新生活を始める新婚夫妻への生活費援助という意味合いがあるのではないかと思います(あくまで私の推測.長野の方,もしくはご存じの方いらっしゃいましたら教えてください).地域が違えば,いろんな習慣があるわけですが,コンビニを通して知るのはちょっと新鮮でした.笑
(*)餞・贐(はなむけ):はなむけは,遠くに旅立つ人の安全を祈願して,その馬の鼻を行き先に向けるという習慣に由来しています.現在は一般的には,旅立ち,転居,門出を祝う挨拶(はなむけの言葉)や,そのときに送る金品(旅立ちなどでは餞別)のことをいいます.