エネループとフールプルーフ
2009年 10月 13日
しかし,実際に作っていると,この原則に縛られるとパターンがシンプルにならない場合があります.今作っている回路もそうでした.迂回路の確保も,ジャンパーを通すスペース確保も難しかったので,嫌な予感がしながらも今回は左の 0-1-3 にしたのです.基板が完成して,部品をつけていきました.試作なので,テストピンをあちこちにたてます.このスイッチ用のパッドもこの段階では頻繁に切り替えるスイッチではないので,スズメッキ線を 1cm ほどたてました.
で,起動….どうもスズメッキ線スイッチを切り替えると線がなんとなく熱くなります.手の温度で温まっているわけではないし…と何回か切り替えながらよく考えると,電源を短絡させていました.そうでした.真ん中が 0 ではないのです.あの嫌な予感は当たってしまいました.
実験用電源がない場所で作業していたのですが,電源にエネループを使用していたため,電池内部の電流温度保護素子の働きにより,大電流は流れずに済みました.実際はそれで短絡していることに気づくのが遅れたほどなのですが,被害が何も無かったのでエネループ様々というところでしょう.
私は最近(遅いよっ)自認しているのですがかなり粗忽なので,いろんなところにフールプルーフを仕込んでおかないといけません.エネループもそういうつもりではなかったのですが,立派にこの役目を果たしてくれました.個人的にはマイコン系の実験用ポータブル電源はコレだ!と思うに至った出来事でした.笑