アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr

アマチュア無線人口の日米対比

ARRL News ページに近年の FCC 免許発給数の動向が掲載されているのですが,先輩 VE の F さんがこの抄訳を作って近いうちに公表するとおっしゃっていました.そういえば,私も以前日本のアマチュア無線局数の推移について書いたことがあるのですが,これと比較してみましょう.

まずは日本のアマチュア無線局数の推移を総合通信基盤局電波部電波政策課作成の資料からグラフ化したものが下図です.(前出
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これより増減だけを取り出してグラフ化すると,以下のようになります.
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増えているように見えますが,縦軸はマイナスであることに注意してください.対して ARRL 発表の新規発給数の表は以下の通りです.
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しかし,残念ながらこの数字はあくまでも新規発給数であり,失効数が入っていません.米国では受験して合格すると直接コールサインが付与されます.その免許の期限は10年で更新無料ですが,失効して更新期限が過ぎてしまうと試験から受け直さなければなりません.そのため,いつでも再開局できる日本と違って,更新手続きをする割合は非常に高いと考えられます.よって失効数を仮に0として日米におけるアマチュア無線局数の年間増減数をあえて(無理矢理?)比較すると以下のようになります.
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米国の方は増加数自体が増加しており,アマチュア無線の人気が上昇していることが分かります.対して日本は減少数が安定しつつある(二階微分が0なだけ.苦笑)ようだということは言えますが,局数の減少傾向は依然と続いており,どこで下げ止まるかはまだ分かりません.

さて先ほど述べたとおり上のグラフは失効数を0と仮定したもので,本来であれば米国の免許数そのものとの比較を行いたいわけですが,免許数のデータは直近3カ年分しか入手できませんでした.そこでそのデータだけで作図すると以下のようになります.
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米国での2009年末におけるアマチュア無線局数は68万強.対して日本は2009年3月時点で49万弱.一時は百万局を越えていたアマチュア無線王国日本は見る影もありません.まあ好きな人だけが残ってると考えることも出来るわけですが,あまりに減少が続くと,いろんなところに支障が出てくるでしょう.工業化に熱心な国の青少年が無線に興味を持つのは自然な成り行きかも知れませんが,米国のような成熟した国で,このようにアマチュア無線局数が増えているのは興味深いことです.やはり倣うべきことは多いかも知れませんね.
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by jq1ocr | 2010-01-13 07:30 | 徒然話 | Comments(0)