アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr

【科博】地球館の見所 B3F

お知らせ:前回の訪問記には写真を追加しましたので,よろしければご覧ください.

さて今回は国立科学博物館二回目の訪問です.でも今回はここのネタにしようとカメラを持って行きました.出だしが遅くて1時間くらいしか見学できませんでしたので,地球館のB3Fだけでも駆け足ですが,私の独断と偏見で見所を紹介します.

まずは入り口です.
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上野駅から入っていきますと西洋美術館の奥に位置しています.近い方の角にこのように入り口があります.

ここから階段を下りていき,正面の歴史を感じさせる建物(日本館)の B1F からの入館になります.入館料は600円(高校生以下は無料!)ですが,もし一年以内にもう一回くる予定なら,リピーターズバスを1000円で買った方がお得です.

入ってすぐに売店があり,その手前に音声ガイドなどの貸し出しカウンタがあります.
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音声ガイド(PDA)

これは300円で借りることが出来ますが,(事前に注意はありますが)個々の展示物に関する説明がなされるわけではなく,あるエリアの説明がなされる中で代表的な展示物についての話がされます.ただこのエリアも結構たくさんに分かれているので,時間がたっぷりある人にはその説明を聞きながらのんびり回ると楽しいと思います.

さて,B3F の最初は「測る」というコーナー.いろんな物理量を測る原器などが置かれています.ただ置くだけじゃなくて,体験できるモノももちろんあります.例えば「長さ」を測るところにはこんなものが.....
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ちょっと見にくいですが,ノギスのようなものがあって,右上の白いレバーを 1m と思うところに合わせまして,手前のボタンを押すと長さが表示されます.これがぴたりと 1m になればいいのですが,なかなかならないという趣向ですね.私の最初のトライは 0.995m でした.二回目のチャレンジで 1m になりましたが,どうも確度は多少甘いようです.笑

メートルと言えばメートル原器.
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本物は白金90%とイリジウム10%の合金だそうですが,ここにおいてあるのはレプリカで見た感じアルミっぽいです.今は長さの基準は光になってるから,現役を退いているわけで,本物をここに置いておいてくれてもいいのになぁ.笑

ついで「質量」です.
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これも残念ながらレプリカですが,キログラム原器は現役だそうです.

ところで世界で初めて温度を測ったのはガリレオらしいのですが,彼の温度計はこんなのだったそうです.
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上の金属球に触れると,パイプ内の空気が膨張し,液面が下がるという仕組みです.ガリレオはこれを病人の体温を測るのに使ったということですが,微妙なところまで分かるかは微妙ですね.笑 でも賢いな〜.

他に物性を利用して測ることもできます.例えばこれ.
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ヒータの上に金属線があります.ボタンを押すとヒータが起動して金属線を加熱しますが,それによって抵抗が大きくなると言うことを見せています.

次,装置は似てますが今度はサーミスタ(NTC)です.
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加熱すると抵抗が小さくなります.

三つ目は熱電対です.
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異種金属の接点を加熱すると熱起電力が発生する(ゼーベック効果)現象を利用して温度を計測するものです.

あと普段眼にする電気計器もずらずらと.
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電力計やら電圧計やらならんでます.右上はホイートストンブリッジかな.学生時代を思い出しますねぇ.

これは電圧基準として用いられるジョセフソン電圧標準素子.
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10V のものです.液体ヘリウムで超伝導状態にして,マイクロ波を照射すると起電力が発生する現象を用います.

新旧そろい踏みの標準シリーズ.
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左から電流計,ジョセフソン素子,標準抵抗器,標準電池,銀分離器.この中で私が使ったことがあるのは標準電池くらいだなぁ.右端の銀分離器というのは私は教材ビデオでしか見たことがないのですが,硝酸銀水溶液に電流を通し,1秒間に 1.118mg の銀を析出させるときの電流を 1A とするという電流の標準を作るのに用いられたものです.ここでは写真はとりわすれましたが,ガラス管に水銀を封入した抵抗原器(摂氏0度における断面積 1 mm2 ,長さ 1063.00 mm の水銀柱の抵抗を1Ωとするという定義だった)があって,これと先ほどの 1A 標準から 1V を決めたようです.

これは自己誘導標準器.巻芯はガラスです.でかいですよ.
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そして相互誘導標準器.芯は大理石です.これもでかい!
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もちろん電気力線や磁力線の様子を観察できる実戦装置もありました.
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ちなみに突拍子もないような感じで置いてあったのがキューブコーナープリズム.
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これはどこから光が入ってもその方向に光が反射するというものです.なので,どこからみてもカメラのレンズが真ん中に写っているのが見えます.真上からは当然...
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ちょっと傾いても....
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別な方に傾いても...
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これ,実は電波から見ても同じように,入射した方向に電波を反射させる「コーナーレフレクタ」ってのがあるんですが,構造的にはこのコーナープリズムと全く一緒なんですね.コーナーレフのほうは良くレーダの実験をするときに使ったものです.

物理学もこういうのだけではなくて,宇宙物理学の紹介もあるのですが,現物を見せられるものってなかなかないですよね.で,誰でも知ってるスーパーカミオカンデの紹介の所にようやく現物が...
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光電子増幅管です.職人の手作り.

というわけで物理系だけでおなかいっぱいになっちゃいますが,ちゃんと化学系もあります.周期表に実物をいれたものとか質感とかが分かるので面白いですね.
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ヤバイものはヤバイマークが貼ってあって見れません.ちょっと残念.笑

あと,体験型としてはこんなのがありました.
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メントールの鏡像異性体.L-メントールは薄荷の匂いがするのですが,D-メントールのほうは使用後の湿布のような匂いがします.笑

B3F はこれだけではなく,他にもたくさんの展示物がありますが,長くなったのでこのくらいで.
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Commented by BWT at 2010-01-25 19:40 x
ここ、行きたいなー。
似たところでは、大昔に逓信総合博物館ってとこに行った記憶があるだけです。あと、横浜の関内だか桜木町にある科学館みたいなところ。

Commented by jq1ocr at 2010-01-25 20:09
逓信総合博物館は近所(大手町)ですが,確か行ったのは一回だけかも.覚えているのはあの赤いポストくらいかな.笑 科博はまだまだ見切れていないので,年間パスポートが切れるまでに制覇したいと思います.
by jq1ocr | 2010-01-25 06:09 | 徒然話 | Comments(2)