【科博】地球館の見所 B3F
2010年 01月 25日
さて今回は国立科学博物館二回目の訪問です.でも今回はここのネタにしようとカメラを持って行きました.出だしが遅くて1時間くらいしか見学できませんでしたので,地球館のB3Fだけでも駆け足ですが,私の独断と偏見で見所を紹介します.
まずは入り口です.
ここから階段を下りていき,正面の歴史を感じさせる建物(日本館)の B1F からの入館になります.入館料は600円(高校生以下は無料!)ですが,もし一年以内にもう一回くる予定なら,リピーターズバスを1000円で買った方がお得です.
入ってすぐに売店があり,その手前に音声ガイドなどの貸し出しカウンタがあります.
これは300円で借りることが出来ますが,(事前に注意はありますが)個々の展示物に関する説明がなされるわけではなく,あるエリアの説明がなされる中で代表的な展示物についての話がされます.ただこのエリアも結構たくさんに分かれているので,時間がたっぷりある人にはその説明を聞きながらのんびり回ると楽しいと思います.
さて,B3F の最初は「測る」というコーナー.いろんな物理量を測る原器などが置かれています.ただ置くだけじゃなくて,体験できるモノももちろんあります.例えば「長さ」を測るところにはこんなものが.....
ちょっと見にくいですが,ノギスのようなものがあって,右上の白いレバーを 1m と思うところに合わせまして,手前のボタンを押すと長さが表示されます.これがぴたりと 1m になればいいのですが,なかなかならないという趣向ですね.私の最初のトライは 0.995m でした.二回目のチャレンジで 1m になりましたが,どうも確度は多少甘いようです.笑
メートルと言えばメートル原器.
ついで「質量」です.
これも残念ながらレプリカですが,キログラム原器は現役だそうです.
ところで世界で初めて温度を測ったのはガリレオらしいのですが,彼の温度計はこんなのだったそうです.
他に物性を利用して測ることもできます.例えばこれ.
次,装置は似てますが今度はサーミスタ(NTC)です.
三つ目は熱電対です.
あと普段眼にする電気計器もずらずらと.
これは電圧基準として用いられるジョセフソン電圧標準素子.
新旧そろい踏みの標準シリーズ.
これは自己誘導標準器.巻芯はガラスです.でかいですよ.
そして相互誘導標準器.芯は大理石です.これもでかい!
もちろん電気力線や磁力線の様子を観察できる実戦装置もありました.
ちなみに突拍子もないような感じで置いてあったのがキューブコーナープリズム.
これはどこから光が入ってもその方向に光が反射するというものです.なので,どこからみてもカメラのレンズが真ん中に写っているのが見えます.真上からは当然...
これ,実は電波から見ても同じように,入射した方向に電波を反射させる「コーナーレフレクタ」ってのがあるんですが,構造的にはこのコーナープリズムと全く一緒なんですね.コーナーレフのほうは良くレーダの実験をするときに使ったものです.
物理学もこういうのだけではなくて,宇宙物理学の紹介もあるのですが,現物を見せられるものってなかなかないですよね.で,誰でも知ってるスーパーカミオカンデの紹介の所にようやく現物が...
というわけで物理系だけでおなかいっぱいになっちゃいますが,ちゃんと化学系もあります.周期表に実物をいれたものとか質感とかが分かるので面白いですね.
あと,体験型としてはこんなのがありました.
B3F はこれだけではなく,他にもたくさんの展示物がありますが,長くなったのでこのくらいで.