アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr

米国の住所表示

中学の英語でも習いますが,アメリカに手紙を送るときに住所を書くのは基本的に細かい区分からになります.例えば,ワシントン州>シアトル市>123ストリート>567番地だったら
567 123rd Street Seattle, WA
です.日本とは逆順ですね.市の後にはカンマをつけ,Street を短縮形で書く場合は最後にピリオドを打ち St. とします.郵便番号は zip コードと言って,例えば 89012 だったらこれを州名の後につけます.
567 123rd Street Seattle, WA 89012
ところがマンション(英語では普通 mansion とは呼ばず,apartment と言います)住まいだとして,その部屋番号が 345 号室だった場合,この部分を最初に書くかというとそうではないのです.具体的には
567 123rd Street #345 Seattle, WA 89012
と,通り名の後に来るんですね.なぜかは知りませんが.ちなみに apartment であることを明示するため Apt 345 と書く場合もあります.しかし NYC では apartment が一般的なので,APT とは書かない方が多いと思います.

ところで最近 VE(試験官)として FCC の試験に参加させてもらっています.米国の無線免許を取るには実際に米国に居住(= visa 持ち)している必要はなく,単に手紙が届く住所があればよいので,友人に転送を頼んだり,私設私書箱会社を使う人が多いですね.試験官としては基本的に受験生が書いた住所はそのまま記録するのですが,在米経験がない人も多いので,たまに違った書き方をしてしまうこともあり得ます.万が一郵便物が FCC に戻ってしまうと免許されないので,こちらも間違っていると分かっていれば指摘しますが.で,その関連で以前 New York City での住所の書き方の話題になったので書いてみます.

まず New York City は5つの特別区(Borough)から構成されています.
The Bronx
Brooklyn
Manhattan
Queens
Staten Island
もちろん,他の地区と同じように county(郡と訳されることが多い)もあって,それぞれ地域的には完全に以下の county と一致します.
Bronx County
Kings County
New York County
Queens County
Richmond County
ただし,郵便物に書く住所では county は使いませんし,生活していてもあまり気にすることもないです.

ここで多分他の米国の都市にはないであろう New York ならではの住所の書き方があるのでお話ししましょう.まず住所を書くときに City の欄には New York City とは書かず,区名になります.そして区の名前にも一癖あります.例えば唯一 Bronx には The がつくのですが,住所で書くときには The は書きません.要するに
4567 123rd Street #8A Bronx, NY 12345
のようになります.また Manhattan だけは New York と書きます.
4567 123rd Street #8A New York, NY 12345
そして Queens は一番変わっていて,Queens とは書かず,その中の地区名(Astoria, Flushing 等)を市名を書くところにいれるのです.
4567 123rd Street #8A Astoria, NY 12345
これらの習慣は都市の歴史や成り立ちから培われたものだと思いますが,知らないと間違いやすいことなので,NY の住所を書くことがあれば,こんな特殊性も思い出してみてくださいね.
【追記】ZIP code は基本的には5桁ですが,日本の郵便番号が3+4桁になったのと同じように,更に細かい分類を付与した ZIP+4 も近年用いられるようになりました.この場合は 12345-6789 のようにハイフンのあとに4桁つきます.
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by jq1ocr | 2010-04-03 05:48 | 徒然話 | Comments(0)