乳酸菌のいない乳酸菌飲料
2010年 12月 17日
ラベルにはどこかで見たようなキャラクタが載っています.
ふむふむ説明書きがあるぞ.よーく見てみると,こんなことが書かれています.
アロエ葉肉とぶどう果汁、植物性乳酸菌(*)を原料にして作りました。白ぶどう風味のさわやかな味わいです。ん?なんだ?思わず目を見張りました.気づきませんでした?ここです.
*コップ1杯(200ml)あたり100億個の植物性乳酸菌を加熱殺菌して配合しています。“植物性乳酸菌”とは、植物成分を栄養源として生育する乳酸菌です。
*コップ1杯(200ml)あたり100億個の植物性乳酸菌を加熱殺菌して配合しています。入ってるのは乳酸菌の死骸と言うことです.えーーーー,このラックン,死んでるの??そういえば,確かに顔は青ざめてるけど….いったいどういうことなんでしょう?それなら加熱殺菌することで大腸菌とかも死ぬのでしょうから,
アロエと大腸菌とかいう製品名でもいいじゃないですか.私のラックンを返せ〜.
と,冗談はさておき,確かに,生きてるか,生きてないか,ということと,原材料に入ってるか,入ってないかという事は別問題で,生きてないけど入ってるとはいっていいのかも知れないけど,乳酸菌の死骸がはいっていてありがたいでしょうか?それに普通は「乳酸菌」と書かれていたら,生きている乳酸菌が入っていると思いますよね?一般人は…..これって景品表示法の優良誤認に当たらないのかなぁ.もしかして「黄金パイナップルジュース」とか名付けても,実際には「黄金」が入ってないじゃないか!と言ったら,単なるクレーマーになるだけだろ,ということと同じなんでしょうか.しかし天下のデルモンテがそんなことするかなぁ.
と,思って更に下を見ると
名称:乳酸発酵野菜入り飲料となっています.確かに「乳酸菌飲料」とは書いていません.ヤクルトとかだと「乳製品乳酸菌飲料」となっていて,1本(65mL)あたり150億個含んでいるとか書いてますが,これはもちろん生きてることが前提です.それに比べると「アロエと乳酸菌」は100億個の乳酸菌を殺菌して入れてるので,それってわざわざ書くことなのかなぁと思ってしまいました.
原材料:アロエベラ,乳酸発酵野菜汁(殺菌)…以下略
結局は乳酸菌自体がこの製品の売りなのではなく,乳酸発酵した野菜(漬け物とかは野菜を発酵させて作ってる)自体の方が本来は売りなんですよね,きっと.そうしたら,名前,もうちょっと考えてくれたら良かったんじゃないかなぁ.ま,あくまで個人の感想ではあります.
あぁ,私のラックンに合掌(まだ言ってるよ)
カルピスの乳酸菌は神奈川県の某所に厳重に保管してあると社長が
言ってましたっけ...
その本(もと)が無くなってしまうと同じ物は作れないとも言ってましたね。
ヒマなときに絡んでみようと思います。
食品適正表示推進リーダーとしては、ネタ的に面白い(爆)ので絡み甲斐がありますな(笑)
その前に実物入手してきます。売ってるかな、田舎の方で…
ああ、オイラ埼玉県に登録されちゃってます…お役所がやってる講習聞いてテスト受けるだけなんですけどね…テストの後、もう一日拘束されますが、「食品偽装すると何日で倒産するか」なんていうお題目の講演を聴いたりします。
ウイルス性胃腸炎にかかり久々の訪問でした…