アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr

海外運用におけるQSL扱いについて・受領編

DXpedition までいかなくても DXvacation で海外から運用するのは楽しいですよね.このとき,日本の免許をベースに運用するならば,VIA+日本のコールとすることでカード交換は楽に行えます.

例えば日本から近いサイパン(KH0)から運用する場合は,日米間の協定により頭に米国のプリフィックスをつけ,KH0/JQ1OCR とすることで特に米国側へ申請する必要もなく運用が可能で,またカード交換の際には,To Radio にそのコール,転送枠内を via にして親コール JQ1OCR と記載すれば JARL で問題なく交換が可能です.
d0106518_13381598.jpg

しかし,この制度には問題点もあります.というのは,あくまでも日本で所持している局免での操作範囲と,米国での相当するクラスの privilege の AND をとったものしか使えません.例えば日本では 2m は 144-146MHz しか運用できませんが,米国では 144-148MHz が使用でき,特に日本の操作範囲にない 146MHz 台にレピータが割り当てられていたりするので,それは使用できませんし,また日本で 4級免許で HF が運用できる人でも,米国では Technician 級に相当する為,HFの運用は出来ないわけです.

そこでもっと制限なく米国内で運用したいということで,FCC(米国の総合通信局に相当)の免許を取得する人が結構多いです.それは米国まで行かなくても,日本国内で VEC(ボランティア試験団体)がチームを組んで試験を実施しているという事情もあるでしょう.ただし,いったん FCC の免許を取得すると,それがいかなるクラスであろうとも,日本の免許をベースにした協定による運用は不可能になり,FCC 免許に基づく運用だけが許可されるというルールがあります.(よって日本で1アマで 1kW 免許でも,FCC 試験で Technician しか合格しなければ,その範囲しか運用できない)

例えば私は N2QP という米国免許を所持している為,サイパンでの運用において日本のコールを使用することは出来ません.この場合の表記は N2QP, KH0/N2QP, N2QP/KH0 などが可能ですが,私の場合は N2QP/KH0 を使用することにしました.

この時,私宛にカードを発行していただく場合の理想的な書き方は以下の通りです.
d0106518_13384228.jpg

これにより JARL 経由で私はカードを受け取れるわけです.しかし,この書き方(システム)が分からない方も中にはいらっしゃいますし,アナウンスのタイミングによってはマネージャのコール(JQ1OCR,自分ですけどね)が分からないまま交信された方もいらっしゃるでしょう.すると,こうなります.
d0106518_1339258.jpg

こう書いた場合,みなさんから送られたカードはどうなるかと言いますと,JARL から,米国ニュージャージー州にある W2 ビューロに転送されてしまうのです.一応 W2 ビューロのメンバーにはなっていますが,日本への送料に応じた料金が必要となってしまいます.まあ仕方ないですが.W2 ビューロからカードが来た,というお話しはこちらなどに書いてあります.どこに住んでいようとコールサインのエリアを担当しているビューロに入るというところや,またこのビューロはあくまで受け取りだけで,発送のときは別の仕組みを使わなければならないというところは,日本のように一本化された JARL ビューロを持つところとの大きな違いですね.

というわけで,まとめです.米国コールサインでの運用でもっとも経済的なのは JARL 会員であれば JARL 経由ですが,日本のコールが伝えられなかった場合には米国ビューロで受領することになります.これは発送側の書き方次第なので,あとから選択することができません.しかし,発送の場合は違うのです.ここまでは私が受領する時のお話しですが,長くなったので,送る時の話は分けてに書くことにしましょう.
[PR]
by jq1ocr | 2011-08-24 22:41 | 徒然話 | Comments(0)