光学接着剤
2011年 12月 02日
光学接着剤は普通の接着剤と違って間を光が通らねばなりません.そして機能として接着する物質同士の間の隙間を埋めて(屈折率の低い空気を追い出す),界面における反射を抑えるようにします.このときそれぞれの物質の屈折率の差が問題になります.
調べてみますと,例のシンチレータは 1.79 とありますが,フォトダイオードの方はカタログに記載がありません.あとで測ってみようと思いますが,プラスチックなのでとりあえずの目安としては 1.4-1.7 程度と考えられます.バルサムは 1.5 強ですから使えそうですね.合成品も用途は同じですから同じくらいの屈折率を持っているはずです.
ちなみにまだこのシンチレータでの検出は成功していません.サイズのちょうど良い 6775 は最大感度が 960nm 程度(赤外領域)にあり,シンチレータ側のピーク 550nm (可視光の緑色くらい)と大分ずれています.可視光に感度の高いセンサを使用すればよさそうですが,シンチレータの発光時間は短いですし,結局はトータルで考えたときの反応度が高いものが最適となるでしょうから,まずは検出に成功してから改善を考ようと思います.しかし,市販品でシンチレータ式が数万円であることを考えると,そんなに高いデバイスは使わなくてもある程度はできるはずですね.