分光器というのは入射光のスペクトルを分解して表示する器具で,宝石鑑別では白色光(連続したスペクトルを持つ光源)を石に通した後の光を分析することで,その石に含まれる元素に特有な吸収線を見ることが出来ます.これによって石の種類の同定を行うわけです.うちにあるのはこんな感じ.
ちなみに使い方的に逆になりますが,これで光源のスペクトルを見ることも出来ます.例えば蛍光灯などは白色光ですが,実はスペクトルは連続ではないことが分かります.
デジカメで撮るのは難しいですが,実際に分光器を目でのぞくと,この写真の明るい部分が細い線スペクトルになっていることが分かります.同じ白く見える光でもスペクトルで見ると全然別物だったりして,人間の目の仕組みでうまくごまかされているわけですね.まあこれによってテレビとかはうまく表現できていると考えることも出来るわけで....笑