ケーブル損失の推定
2012年 10月 10日
その準備としてケーブル損失がどのくらいあるか調べることにしました.が,例えば藤倉のページを見ても分かるように,2.4GHz までしかデータがありません.よってここから推定することにしました.
まず損失は純粋に導体の抵抗によって発生すると仮定します.すると,周波数依存の成分は表皮効果によるものなので,損失は周波数の平方根に比例すると考えられます.ここでは 10D-SFA を使用するとし,求めたい 5.6GHz に最も近い 2400MHz における損失値 175 [dB/km] を基準としました.すると,下図の緑色の曲線のようになりました.
これらの違いの原因は導体抵抗による損失以外の損失があるためです.具体的には誘電損失であると考えられますが,この成分は周波数が高くなるとどんどん大きくなり,特に GHz オーダーでは無視できるほど小さくはないことが分かります.
この結果から,導体抵抗だけを考えれば,5.6GHz における損失は概ね 200 [dB/km] 強と読み取れますが,実際はその他の損失もあって 300 [dB/km] 程度と推測できると考えました.すなわち 10m 使うと 3dB ほどの減衰が見込まれるので,この値も勘案しつつ,出来るだけアンテナに近い場所に設置すべきという結論になります.
心線も中空になっているようなケーブル。
導波管とかって勉強はしたけど実物を見る機会は無いから...
それにしても10mで3dbじゃパワーが半分...
受信感度も落ちるだろうから直近じゃないとロスが半端じゃ無いですね。
なかなか大変ですね。
うーん、別世界。
・・・これって、合っているのかな?