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by jq1ocr

6m HB9CV の振出化 (1)

最近移動運用というと個人では NYP くらいしかでなくなってしまいましたが,それがもう来週に迫ってきました.また恒例の 6m SSB にでると思いますが,無線機は FT-100 から FT-857 に代わったものの,アンテナは使い慣れた 2el HB9CV (第一電波工業製 A502HBR)でいきます.

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で,このアンテナ,長年懸案事項がありました.それはエレメントが長いことです.下のような感じで,トランクに入らないのでいつも助手席の横においてありました.

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一人で行くならいいけど,助手席に乗ると,腕に触れてしまうエレメントが冷たくて不快だろう,というわけで,ようやく「トランクにしまえるようにする」加工に着手することにしました.

測ってみると,もともとのエレメントは外径 12.7mm,内径が 11.3mm くらいのようです.加工の方式としては切断して,その部分を印籠継ぎにするか,細いエレメントで振り出し式にする方法が考えられます.近所で簡単に入手できるものだと,外径 10mm になりますが,若干緩いので印籠継ぎは選択肢から落ちました.もちろんエレメント全体を交換してしまうのであればかまわないのですが,そこまでの気合いはありません.笑 結局外径 10mm を内側に入れて振出式にすることに決定.アルミパイプはラジオデパート2階で購入しました(1m @210円.ロケットにもありますが 2m と長尺で,自転車で持ち帰るのが困難).

もともとのエレメントの長さは反射器が 150cm,輻射器(HB9CV ですから正確には反射器も給電されているのですが,ここでは要するに同軸の付いた側の短い方のことです)が 135cm でした.そこで,両方 75cm に切断します.

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パイプカッターを使うと手早くきれいに切れますが,あまり事を急ぎすぎると潰れが大きくなるので注意です.

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中に入れるエレメントは両方とも 85cm にしておき,入れる長さで反射器か輻射器を選べるようにしました.具体的には輻射器にするなら 25cm 差し込み,反射器にするなら 10cm 差し込んだところで固定するわけです.目印にはテプラをはりました.

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もちろん輻射,反射で貼る位置が違います.最初は全エレメントに輻射器,反射器両方のステッカーを貼ろうと思っていたのですが,テープの在庫が切れたのでとりあえず各々の分だけ貼りました.

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内外エレメントを固定する方法としては貫通穴にしてネジでとめるのが確実に思いますけど,今回は差し込みの長さを変えて使うつもりなので(∵4本の差し込みエレメントが全て同じ)無駄な貫通穴を開けて強度を下げるのは避けたいところです.そこでこんなクランプを使います.

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クリエイトのアンテナに使われているパーツで,補修部品として供給されており,今回は富士無線で購入しました(@168円).オリジナルのエレメントの切断面から 3cm のところで留めることにして,そこに穴を開けます.このクランプに付いているネジは M4 なので,ドリルも 4mm で開けます.まずはその位置をマジックで下書き.

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金具の向きがそろってないと格好悪いので,根元の穴と合わせました.

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穴を開けるときは当然ポンチをうちます.アルミなのであまり強くたたくとひずんでしまいますので注意.

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ボール盤でさくっと穿孔.アルミなので簡単です.

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by jq1ocr | 2013-12-28 19:00 | 無線設備・レストア | Comments(0)