米国ハムの増加を横目に見る
2014年 02月 21日
米国でも一時減少しましたが,ここ6年間は増加を続けており,2013年には71万局を超えています.今月号の QST には以下のようなグラフが掲載されていました.
米国はクラス分けも変更になったので一概には言えませんが,モールス試験がなくなったことで Amateur Extra(日本の1アマ相当)の伸び率が他のクラスと比べダントツで過去10年で27%以上だそうです.でも実は日本でも大体同じくらい1アマは増えているのです.ところが前述の通り総数では日本は減少,米国は増加ですから,他に原因があると考えられます.例えばアマチュア無線の魅力に触れるチャンスの多寡もあるのかな?と思いました.あとは免許にかかる費用の違いもあるでしょうね.日本では従事者免許をとるまで7000円以上かかり,さらに開局費用も合わせれば一万円を下ることはありません.一方米国では従事者免許と無線局免許が分かれておらず,試験費用に無線局免許発行まで含まれて $15(1500円くらい)です.子供がレモネードを売って得た程度のお小遣いで挑戦することができるのです.もちろんこれは試験がボランティアによって行われているとか,いろいろ国情の違いもあるでしょうが,ほかにたくさん楽しい遊びがありそうな現代に子供達がアマチュア無線にどれだけのリソースが割けるかということを考えつつ,日本のアマチュア無線衰退の原因と対策を考えていく必要がありそうですね.