以前からアンテナスイッチ #3 のリレーがおかしいことは分かっていたのですが,通常アンテナをつなぐのが2本だったので,修理を先延ばししていたところ,
そんなわけで修理することにしました.リレーを交換することになると考えていたので,秋葉に相当品を探しに行きましたが見つかりませんでした.調べ切れていない他社を含む相当品への入れ替えも検討するため,とりあえず現物確認のために分解しました.あわよくばリレー自体を分解清掃することで直せるかもという目論見もあったり.アンテナスイッチボードを取り出しましたが,パネルから外すためにはアンテナ端子の半田を除去する必要があります.トコトコ(電動の半田吸い取り機)なしで3つ外すのはちょっと難しいですね.
リレーはアンテナ #2,3 への切り替えがノーマルオフの G5B-1 (OMRON)で行われています.この基板上の他のリレーは日本製ですが,これだけ中国製なので,そういう問題なのか?とか思いつつ半田面を見たらなんと衝撃的事実を発見してしまいました.
そうです.なんと #3 のリレーのコイル側リードが半田付けされていないのですよ.完全に製造時のミスでしょう.スルーホールなのでわずかに接触したりして新品時だと動作チェックに引っかからなかったのかも知れません.修理に出していたらちゃんと無料でやってくれただろうか?ともあれ,原因がこれである可能性がきわめて高いので,とりあえずはここを半田付けしました.
あとはこの基板をパネルから外すときに,コネクタのスルーホールが損傷してしまったので,銅箔で筒を作ってスルーホールを修復しました.
うちでは HF で使っているのは M コネが多いですが,他の機器との接続性の都合もあり,それ以上の周波数はなるべく N (か,SMA)を使うようにしているので,50MHz のアンテナを接続する予定の #3 ポートのみ N コネ化しました.
組み戻して棚に戻し,動作の確認をしたところ,最初の数回は切り替えのたびに減衰があったりなかったりしましたが,カチャカチャやってるうちに正常動作するようになりました.というわけで,修理完了です.
めでたしめでたし.