アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr

イメージを聴く

うちの居間ラジオは ICF-801 です.
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まあ普通のラジオですね.これで J-WAVE を聞こうとしたら周波数がずれていました.合わせようとしたのですが,周辺にはいろんな局が聞こえていて結構シビアなんですよね.

そういえば AM ラジオの補完中継局が上の方にいるので,これを聞こうと上の方を聞いていたら J-WAVE が入ってきました.あれれ?と思ったけどイメージですね.しかし,こっちのほうがチューニングが楽ではありませんか.というわけで,イメージを聞くことにしました.笑

何言ってんの?という方のためにご説明.無線の免許を持ってる人は勉強したと思いますが,これはイメージ妨害を逆手に取った方法です.

普通の FM ラジオは受信したい周波数を中間周波数(IF)10.7MHzに変換してから処理しています.これはスーパーヘテロダインといってどの局を聴くときも同じ10.7MHzに変換することでそれ以降の受信回路を共通にできる利点があります.周波数を変換するには,受信周波数との差が 10.7MHz になる周波数の信号を混合(MIX)します.この信号を発生させる部分を局部発振(LO)といいます.

具体的には J-WAVE 81.3MHz を聴くときは,差が 10.7MHz になるよう LO を 70.6MHz にします.一方,102.7MHz を聞こうとダイヤルを回すと,LO は 102.7-10.7=92.0MHz に設定することになります.すると,81.3MHz の信号も 92.0-81.3=10.7MHz ですから聞こえてしまうということになります.もし102.7MHz になんらかの放送局がいれば当然混信してしまいますが,使われていないので問題無いというわけ.まあ逆(102.7MHz に合わせて 81.3MHz が聞こえてくるのは本来はそっちが妨害)なんですけど.笑 

最初の例でいえば 81.3MHz を聴くときの LO は 70.6MHz なわけですが,もしこのとき 70.6-10.7=59.9MHz に放送局がいたら混信になります.ただし実際のラジオはこのような放送帯域以外の周波数の混信は受けないようにフィルタされているので問題は起きません(とはいえ,極めて強い信号だと妨害を受けると思う).
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by jq1ocr | 2016-09-25 08:13 | ラジオ | Comments(0)