Elecraft K3 発表
2007年 05月 02日
Elecraft 社は良質なKitで定評のある米国の会社ですが,今回の製品はちょっと趣が違います.いわゆる普通に市販されている無線機をキット化したような感じになっており,組み立てにハンダ付けが不要となっています.PC組み立てみたいな感じでモジュールを組み合わせるようになっているようです.それもしたくない人には Factory Assembled というオプションもあります.笑 価格は100W機の基本モデル(キット)が $1749.これにATU $259,サブレシーバ $539 を付けると $2547 となります.受信はIFからDSPですが,クリスタルフィルタがいくつか選択でき,一つ$79から$120です.DSP側でなんとか出来ないのかなとは思いますが,まだそこまで出来ないのかな.特にアマチュア無線は混みあってますからね.でもDSPのソフトは日進月歩で進化してゆきます.インターネットでアップデータを入手できるのも今風ですね.これでHF-6mまで使えます.大きさは10x25x25cm,重さは3.6kgといったところです.今風じゃないなと思うところは,バックパネルのI/FにRS232がついてるところでしょうか.USBが標準じゃないというところが今風ユーザー(特に私はマックユーザー.RS232なんてレガシーデバイスついてない.笑)にはどうかと思います.もちろんUSBも使えるアダプタはオプションでありますが.如何にもエンジニアが作りましたって感じを受けます.笑 Elecraft 社は,この製品は他社の$4000から$12000の製品に匹敵する性能を持っていると言っています.あきらかに従来の Elecraft ユーザーではない別の層を狙っているのでしょう.その証拠に Factory Assembled かモジュールキットという option (選択肢)を用意しています.まあ表面実装部品をキットで使うのも困難ですが.で,本当に性能がよいのであれば,日本のメーカーももうちょっとがんばらないと,いずれだんだん持っていかれてしまうでしょう.もうちょっとデザインが洗練されてくると危険信号点滅です.ただでさえ国内のアマチュアは減っているのですからね.
【独り言】某K社,昔はあこがれだったけど,箱が白から茶色になったころから斜陽を感じてきたのは私だけではないですよね.思えば中国にもっていったくらいからおかしくなったような.物欲がかき立てられませんね.値段の問題じゃないです.