FTM-10S の PTT 引き出しと Bonneville への取り付け
2007年 10月 31日
蛇足ですが念のため書いておきます.今回の改造は,SMD(Surface Mount Device,表面実装部品)のハンダ付けをする技術が必要になりますので,その技術(経験や道具を含む)がない人はこの作業をするのは無謀です.当然ながら技術の有無を問わずこれをご覧になって改造する方が,如何なる結果を得ようと小生は責任は負いかねますのでご注意ください.
以前書いたように FTM-10S で Bluetooth headset を使うときは,強制的にPTTするにはフロントパネルを使うしかないことに仕様ではなっています.フロントパネルにオプションのマイクコネクタとサードパーティ製のケーブルを改造したものをつけて PTT だけ使うことに成功された方もいらっしゃるようですが,某関係者曰く「そういう仕様にはしてないはずなんだけど...」とのこと.笑 実際にうまく動かない人もいるようです.もしかしたらロットによって違ったりするかも知れませんが,結構値段も高いオプションを買った揚げ句,正式にサポートされてない方法だから出来なくても知らないよーんと言われたら大変です.そこで確実に動作するフロントパネルのPTTボタンを引き出す改造をしました.この改造は安上がりなのですが,冒頭に述べたように細かい作業が必要になりますので,道具と経験のない人にはお勧めしません.(実際はそれほど難しいわけではありませんが hi)
まずPTTスイッチに何を使うか決めなければなりません.F無線で見ていると,コメットのPS8Rというものが便利そうなので,これを買いました.スイッチ部はマジックテープで付くようになっています.このスイッチには 2.5mm のモノラルプラグがついてますので,ついでにそのためのジャックをS石で買いました.足は三本ですが一本は要らないので切りとります.(必要なリードを切らないように.笑)
これに合うように,オプションのマイクジャックが付く穴の蓋に穴を開けます.
そして,穴にジャックの足を入れてセットしてみます.
こんな感じにうまく付けば大丈夫でしょう.位置を決めて接着剤で留めておきます.ジャックが外部に出ているので,リード用の穴を内側から接着剤でふさげば防水効果は高いと思います.
ついでフロントパネルからのPTTライン引き出しです.
テスタで当たると(当たらなくても分かるけど)上の図の1番と2番につなげばいいのですが,2番は左側に広くなっているところがありますので,ここからとりました.で,さっき付けたジャックとつなぎます.
早速バイクに取り付けてみます.フロントパネルはハンドル中央部のちょっと左,PTTボタンは左のグリップの内側につけてみました.PTTはマジックテープで付いているので,場所が気に入らなければ移動できます.写真では左手の親指でPTTを押している様子が確認できるかと思います.一応動作確認も出来ました.
しばらく使ってみてベストな位置を見つけ出したいと思います.