人気のあるプリフィクス
2008年 01月 27日
米国のコールサインはいくつかの種類に分かれています.そして,ライセンスクラスによって割り当てされる種類が異なり,またバニティでも選択できる幅が異なります.これは米国のバンドプランがクラスによって制限されている事に起因すると考えられます.例えば,日本であれば,バンド全体での制限はされていますが,バンド内での規制はありません(モードはあるが)よね.しかし,米国では例えば7MHzだとアマチュアは7.0-7.3まで割り当てられており,Extraだったら全部使えますが,Advanced だと 7.025-7.3,General だと,7.025-7.125と7.175-7.3のみ使えるといった感じです.ですので,Extraじゃないと使えない 7.010あたりに出てくるコールサインは大概 Extra だと分かるコールサインになっているわけです.(上級をとってもコールサインを変更しないこともできますけど)
さて話がわき道に逸れましたが,人気の話でしたね.えっと,ここでは日本では割り当てられない,1x2 と 2x1について考えます.これは Extra のみが選択できるシリーズです.また全部調べるのは大変なので,2エリア(私の住所が NY なので)に限定します.すると,1x2 は W2, K2, N2 の三種類,2x1 は W*2, K*2, N*2 の三種類です.1x2 で割当が可能なのはそれぞれ 676,2x1 では各 598 となっています.そのうち現在申請できるのは,1x2 で,W2 は0,K2が3,N2が5しかありません.対し,2x1でW*2は26,K*2が55,N*2が66です.分かりやすいように表にしてみましょう.
これを見ても分かるように,1x2 のほうが 2x1 より人気がある(*).また頭文字では,W, K, N の順に人気があることが分かります.特にもっとも人気のある W2** というコールサインは全て割り当てられ,一つも空いていません.(正確には現在選択できるものがないということ)
日本人には 2x1 が人気があると聞いた事があります.しかし,個人的にはサフィックスが1文字だと少々言いにくいような気がしますし,実際の人気を見てもサフィックスは二文字の方が人気があるようです.まあ日本ではサフィックス1文字なんてあり得ないわけで,そういう意味で人気があるのだと思うのですが......某国だと王族ですしね.笑
(*)割当時期による違いもあるかと思ったのですが,現実に申請が出されている数も 1x2 の方が多いようです.