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by jq1ocr

ネジの採寸

ボルトチューンの基本は,デフォルトの鉄ボルトをチタンなどの比重の小さな材質に交換することか始まります.もちろん材質の組み合わせによってかじり付きやすくなったり,強度が下がったりしますから,換えればいいというものではありません.基本的には強度がそれほど必要ではない部分から交換してみます.

で,無線機のネジチューンの場合は,そこまで考えなくてもOK.とにかく軽いものを選ぶとか,耐タンパー性を追求するとか,見た目を重視するなどといったカスタムができます.

基本は同じサイズの同じ形状のもので交換しますので,一度もともと付いていたネジを外してみて採寸することから始まります.そのときに一つ注意事項があります.それは皿ネジと鍋ネジの採寸方法が違うと言うことです.規格として以下のように決まっています.
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鍋ネジのサイズ


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皿ネジのサイズ


図で言うと L が長さとなります.ネジ全体を測ることになる皿ネジと,ねじ切りのある部分,すなわちネジ頭の下からを測る鍋ネジに分けられるわけです.基本的にはどちらもワーク(ネジ止めする対象物)の表面からのねじ穴深さで定義されているので,そう覚えておくと良いでしょう.

普通ネジのピッチはネジ径が決まれば自ずと決まってくるのですが,タッピングネジの場合はこれとは異なるピッチなので注意が必要です.タッピングネジと普通のネジでは互換性がありません.タッピングネジの方がピッチが粗いです.また分野によるとネジ径が決まってもピッチが決まらないものもあります.並目(coarse),細目(fine)等と呼ばれていますが,ボルトでは自動車などで普通に両者があるので注意が必要です.ネジの場合も規格としては両方ありますが,通常は並目です.このような違いがある場合は,実際にノギス片手に測ってから発注しないと無駄な買い物をしてしまいますので注意です.あれ?変だなと思ったら迷わず測りましょう.

ここでは普通のネジのことだけ述べます.採寸時はネジ部の直径で,M2, M2.5, M2.6, M3, M4, M5, M6 の別が決まります.これはネジの山〜山で測ります.要するに何も考えずにノギスを当てればよいわけです.そして直径3mmだったら,M3となるわけです.次いで長さ L は径によってことなりますが,例えば M3 だと 5, 6, 8, 10mm などがあります.これもネジ屋さんの在庫でないものもありますから,実際の構造を見て,長くても問題がなければ一つ長め,長いと入らない場合は一つ短めを選びます.もちろん長めを買って切る(削る)方法もありますが,それなりの工具がないと難しいです.

そして入手方法ですが,基本的にはネジ屋に行くのがベストです.秋葉原ですと西川ネジなどが手っ取り早いですが,特殊品だと無かったりします.特にチタンとかだと難しいですね.通販ですと wilco 等が有名ですが,送料がかかったりしますので,何軒か調べて見るとよいでしょう.単価がかなり違ったりしますし,あるところだと十本単位でしか買えなかったりするものが,別のところだと二本で買えたりします.条件が異なると発注先も変わります.

ところでチタンですが,現在市販されているボルトに使用されている材質としては以下のようなものがあります.
純チタン
α+βチタン合金
βチタン合金
チタンが軽くて強いという伝説があるのはα+βチタン(俗に64チタン合金と呼ばれることもある)のことで,加工が難しく非常に高価です.無線機のカスタムに使うには高価すぎるし意味もないので,私は純チタン(αチタン)か,βチタン合金を使います.純チタンも比強度は鉄より強いですが,これは要するに比重が小さいためであって,同じ体積をもつ部品で比較すれば強いわけではありません.βチタン合金は純チタンより比強度が高いですが,加工が容易なため安価です.

チタン合金の世界は今でも進化していますし,とってもディープなネジ自身の世界はそれだけで本が何冊もかけてしまうような世界ですが,私は機械の専門家でもなんでもないので,ここに書いたことは素人レベルに過ぎません.無線機のネジを交換するくらいなら問題ないですが,十分な検討をせずに自動車などの重要安全部品を交換したりしないでください.
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by jq1ocr | 2008-06-12 23:31 | 徒然話 | Comments(0)