6D雑感・その2
2008年 07月 07日
去年,PMAで優勝できたのは,競合がいなかったのもありますが,2位との差を作ったのは何より 2.4GHz だったのです.人数が足りなくてコンテスト開始時点では手が出せなかったのですけども,あとで一人合流したので,その彼にOPしてもらったのです.2.4GHz は局数は伸びませんが,マルチに多大なる影響を与えます.これはマルチが県単位ではなく,市郡単位によるためですが,まさに1局交信するたびにニューマルチが増えるようなものです.仮にスコアが 1000 sta. ×100 mlt.だったとすると,2.4GHz で1局交信するたびに,他のバンドで10局交信するのに匹敵するスコアへの寄与率となるのです.
ですから,2.4GHz を担当する人は根気強くチャンスをものにできることが必要です.口べただったり,しゃべるのが遅くたって,それは問題ではなく,とにかく CQ を長時間出し続ける根性が必要なわけです.
で,話が最初に戻るのですが,このクラブメンバーの欠点として堪え性がないというのが大きいです.無線機の前に張り付いていることが出来ないのです.疲れて寝てしまうのは仕方ないとしても,何もしていない時間があるようではいけません.そしてメンバーの数が少ないため,メンバーが一人休んでいる=1バンド使ってない,ということになってしまうのです.我々もいつまでも若いわけではないので,点数をアップさせるにはメンバーを増やすしかないのですが,あまりやりたがる人もいないので頓挫しています.
しかし,前回賞状をもらったことで,かなり今回はみんな気合いが入っていたようで,去年に比べるとだいぶつきっきりでやっていたように思います.遊んでいる時間が結構短かったようなのです.結局これが点数につながったのだと思います.2.4GHz は CQ を出しても空振りしていることがほとんどです.百回CQだして一回呼ばれるようなペースかも知れません.しかし,前述のように 2.4GHz はマルチに多大なる寄与をします.だからがんばらないといけないのです.
私は 2.4GHz 担当にこう励ましたかったのですが,通じそうにないのでやめたフレーズをここで紹介しましょう.今まで話は単なる伏線です.笑
「我々のマルチが一つでも多くなるなら,君がCQを空振りする一時間には意味があるんです.」(*)
(*)ピンと来た人はどれだけいるかなぁ.そう,「硫黄島からの手紙」で栗林中将が言っていた「我々の子供らが日本で一日でも長く安泰に暮らせるなら,我々がこの島を守る一日には意味があるんです」ですね.いやぁ,泣けるなぁ.