アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr

末は博士も就職難

ショッキングなタイトルが踊った読売新聞の記事.末は博士か大臣かと言われた時代は既に久しく.....苦笑 さて,博士課程を修了すると,その専門性の高さからなかなか企業とのマッチングをとることが難しくなったりして,普通のいわゆる企業への就職が難しいのは確かです.元々博士号は大学の教員免許みたいなもので,実際に大学で教員になろうとするためには,現在は必須といってもいいでしょう.しかし,少子化により定員を削減している大学も多いです.教員の定員は学生の定員で決まってきますから,当然席が減ることはあっても増えることはない昨今です.優秀なだけではなかなか難しい状況なのは昔から実は変わってなかったりします.なのに,大学院への進学率は比較的高く,卒業したからと言って博士号がもらえるとは限らない(=満期退学の可能性もかなりある)後期課程も増えています.
d0106518_0534162.jpg
文部科学省の調査によると、昨年3月の博士課程修了者1万6801人のうち行き場のない人は4146人。実に25%が「浪人」を余儀なくされたのだ。しかも、この数字にアルバイトなどは含まれていない。(読売新聞)
25%も浪人してるのかとショックを受けたりするわけですが,よく読むとアルバイト等は浪人に含まないとあります.グラフの変化率から推測すると,50%程度は実際に定職には就いてない可能性も考えられるわけです.国としては優秀だけど就職してないという卒業生(ポスドク, Post Doctor と呼ばれています)に,国費留学のような形で様々な研究機関へ派遣する制度を持ってはいます.しかし,研究機関側としては派遣期間中ただで使うのは簡単ですが,パーマネントとなると席の数も決まっており,優秀であってもなかなかそのまま就職させるわけにもいかない現実があります.そのため単なる問題の先送りにしかなっていない面もあるわけです.せっかく大学院への進学意欲がある学生が増え,なにより生活に余裕のある環境が整ってきているわけですから,ここは是非国策として将来を見据えた対策をとってもらって,学生には安心して進学できる環境を作ってほしいと思います.
[PR]
Commented by JG2GSY at 2008-07-27 15:36 x
研究者としての永遠のテーマですね。特に日本という国は、「お金にならない研究には研究費を出さない」という昔からの悪しき風習があります。数年前、厚生労働省も、「数年以内に臨床応用が可能な研究を優先して援助する」と、公式にコメントしました。これは「医学の進歩を支える基礎研究はしなくてもよい」という意味です。今後、基礎医学研究の分野では、ますます欧米各国との差が開くことでしょう。また、日本を逃げだそうかな!?
Commented by jq1ocr at 2008-07-27 16:58
まさに斜陽ですよね.うちの業界はまだましかと思いつつも,それでも国力の差を見せつけられるシーンは多いです.ただ海外で研究してみて,日本スタイルの良さも再認識したので,もうちょっとこの泥船につきあってみたいと思います.笑
by jq1ocr | 2008-07-27 01:12 | 徒然話 | Comments(2)