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by jq1ocr

CP8040 総評

まだ建ててから時間が経ってないので,総評と言うには早すぎるのですが,当ブログを検索でお越しの方は CP8040 に興味のある方が多いようなので,あえて現時点での評価,ならびに感想を述べたいと思います.もちろん,今後使い込んでいく過程で評価や感想は変わってくるかも知れませんが,その点はご容赦いただきたいと思います.

私が個人で使ったことのある 3.5MHz のアンテナはフルサイズダイポール(以下,DP)とモービルホイップ(1.2m程度)くらいです.特に二十年ほど前に 3.5MHz によく QRV していたころは DP を使用していました.この時の記憶を元に評価すると CP8040 は当然フルサイズには及ぶべくもありませんが,モービルホイップと比べると雲泥の差で CP8040 の方がよいです.DP > CP8040 >> モービルホイップという感じでしょうか.DP が張れる環境であれば,選択肢に入らないですが,以下の条件をすべて満たす場合には CP8040 はよい選択肢だと思います.
1. ダイポールを張るスペースはない
2. ただし上は空いている
3. よい接地を確保できる自信がない
都市部ではアンテナを横に伸ばすのはなかなか難しいことです.しかし反面,上に伸ばすことはマンションの低層階では困難ですが,戸建てや最上階だと物理的には可能になります.もちろん,3.5/7MHz では他に CV48 や KV2 が考えられます.これらはよい接地が取れる場合にはよいでしょう.しかし特に CV48 は全長が約12mと,ほぼ4階建てと同じくらいの高さがありますので,周囲への威圧感も考慮しなければなりません.また AH-4 のようなチューナーにロングワイヤーを組み合わせるにしても,結局,接地またはカウンターポイズが必須ですから,条件はこれらと同じになります.そうすると,CP8040 は事実上唯一の選択肢となります.

CP-6 を使っていたローカルがローバンドで苦戦していた様子を見ているので,正直 GP には期待していなかったのですが,CP-6 に比べて,ローディングコイルより下(給電部側)が3倍も長いためと思いますが,それなりに遊べることが分かりました.ちなみにうちは 14MHz より上は HF5B を使っているので,CP-6 は選びませんでしたが,もし上のアンテナがないなら,CP-6 も選択肢にあがってくるでしょう.ただし,3.5/7MHz は CP8040 のほうが良いはずですから,可能であればハイバンドには別にアンテナを用意したいものです.

垂直系のアンテナはノイズが多いという話を耳にしたことがあるのですが,うちで聞く限りはそれほど気になりません.DP に比べて特にうるさいということは,多分ないと思うのですが,うちの環境だと,都市部ならではのノイズフロアの高さはあると思います.ちなみに,JST-245HF と FT-817ND を CP8040 で比べてみると,明らかに FT-817ND の方が電池運用でもノイズっぽいです.比べてしまうとセットノイズの方が気になりました.

さて,いいところばかり書いてきましたが,良くない点としては,降雨時に f0 (共振周波数)が数十 kHz 下がる現象があります.多分短縮コイルの周辺に付いた雨滴の影響かと思いますが,もともと使用可能な周波数帯域が 20-30kHz (VSWR≤1.5 としたとき)程度しかないので,これは大きな問題です.CP8040 以外でも構造的に同様な CP-6 等でも似たような現象は起きるはずです.使用するバンド(3.5, 3.7 or 3.8MHzを選択)は使用する部品でプリセットしますが,それ以外で f0 を調整するには,ラジアルの長さをいじるしかありません.そのとき,最初から CW 帯域に合わせこんでおくと,雨天時に f0 が帯域外にいってしまうことになるので,注意が必要です.

というわけで,私の結論としては「3.5/7MHz に QRV したいが,上のような制約で我慢している人にとっては,帯域に気をつければ,かなりお勧め」となります.もちろんアンテナは長さなりですから,過大な期待に応えることはできないですが,私は今のところそれなりに満足しています.

ところで,CP8040 は実質30kくらいで購入できると思いますが,うちではこれを設置するための費用が結構かかりました.
32φマスト
マストスタンドホルダ
ALCアンカー
ボルト類
ステーワイヤ
ワイヤクリップ
ターンバックル
その他ドリルのビットも買ったりしてますので,なんだかんだで10kくらいはかかったと思います.また組み立て時にはパイプ接合部にテナメイト(導電性グリス),組み立て後に接合部を自己融着テープで巻き,露出する金属部にテナコート(ニスのようなもの)を塗っています.テナコートはそれほど持つようには思いませんが,テナメイトと自己融着を正しくつかうと,接合部のトラブルをかなりの長期間にわたって防いでくれます.うちの例では,20年以上使ったアンテナを分解したところ,エレメント表面はかなり腐蝕してざらざらになっていましたが,接合部はピカピカでした.これはお勧めします.(ただし,接合部が緩くて,あまりグリスが入り込んでしまうようだとかえってトラブルを誘発する可能性があるので,気をつける必要があります.あくまで接合開口部の気密性を高めるために使うのが正しいかと思います.)

現時点では検索しても CP8040 のレビューが見あたらないのが残念ですが,導入されたみなさん,もしよろしければ,使用上の感想や,工夫された点などを教えていただければと思います.私もこれで完成とは思っておりません.是非参考にさせていただきたいので,よろしくお願いいたします.
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by jq1ocr | 2009-03-05 08:50 | 徒然話 | Comments(0)