ヤマハの 1.6kVA 発電機
2009年 04月 08日
今月発売されたヤマハの 1.6kVA インバータ式発電機ですが,新規に購入するなら注目ですね.移動運用で最近使われているインバータ式発電機は大体ヤマハかホンダで,両社ともラインナップ的には,900VA の次が 1.6kVA,2.0kVA と大きくなります.一番コンパクトで使い勝手の良い 900VA はホンダは並列運転機能の搭載されたモデルが選べるのに対し,ヤマハにはそういうモデルがありませんでした.またヤマハは 900VA の上がいきなり 2.0kVA でした.今回発売された EF1600iS はこれらの間を埋めるとともに,並列運転の機能があります.個人的にはその機能は 900iS にこそつけて欲しかったものですが.....
前にも書いたと思いますが,ヤマハの発電機はホンダのと比べて良い点があります.それは燃料タップとメインスイッチが別なので,タップを OFF にした状態で運転させておくと,キャブレター内の燃料が空に出来るのです.ホンダは別になっていないので,タップを OFF にするとエンジンも止まってしまいます.数ヶ月使わないでしまっておくと,このキャブの中の燃料の揮発しやすい成分が飛んで,残ったガム状の残滓が次にエンジンを掛けるときの妨げになるのです.もちろんホンダも運転後にキャブから燃料を抜くことは可能ですが,カバーを外して中に手を入れる必要があるので,結構めんどうくさいものです.ちなみに私は大変ずぼらなので,ホンダを使うと次に泣きを見るのが分かっていますから,使っているのは EF900iS です.笑
ちなみに今回発売された EF1600iS と EF900iS を比較すると以下のようになります.
EF900iS
定格出力 0.9kVA
燃料容量 2.5L
運転時間 12 - 4.3h
乾燥重量 12.7kg
大きさ L45 x W24 x H38 [cm]
参考価格 79800円
---------------------------------
EF1600iS
定格出力 1.6kVA
燃料容量 4.2L
運転時間 10.5 - 4.2h
乾燥重量 20kg
大きさ L49 x W28 x H45.5 [cm]
参考価格 148000円
通常の移動運用では,無線機,ラップトップPC,小型照明,扇風機(夏)程度しか使わないので,900VAモデルで十分足りますが,グループで移動するとなると,照明が大型化したり,快適装備(笑)を導入したりしがちなので,単純に n 人だから n 倍ではなく,それ以上必要になることもしばしばです.グループで運用することが多いのであれば,1.6kVA を思い切って買う(2kVA モデルは 30kg を超えるのできつい)のも選択肢に入るでしょうけど,個人がメインでということでしたら,ホンダのように 900VA に並列モードが付いていたら便利だったんじゃないかと思ったりしてます.まあアンテナ設営の観点から言えば,サイトを集中させずに分割することが多いと思うので,必ずしも並列モードが必須といえるかどうかは分かりませんが....比べてみると,1.6kVAのほうが物理的に一回り大きい程度ですね.価格は大体出力に比例していますが(笑),新規に導入するなら運用形態によっては十分検討したいモデルと言えそうです.
ちなみにノイズですが,無対策だとHFでも低い方には出るとのことですが,うちのは購入した後すぐに純正のフィルタやプラグコードへの対策をしていることもあって,影響は感じていません.ちなみにホンダの 9i は最初からフィルタが入っているそうです.
親父のこだわりでキャブ掃除しましたが、面倒なのでこれを薦めています。水泳の後輩からわんさか頂きました。いる?