アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr

Philosophy

前エントリに書いた The Fall of Freddie the Leaf の著者名には Leo F. Buscaglia, Ph.D. と書いてあります.基本的には子供向けの本ですが,称号(Ph.D.)がついているんです.実は私はこの本で絵本に Ph.D. がついているのを初めて見ました.ただ,欧米では一般によくあることかというと,実はそうでもなく,論文等の著者名欄にはつけない(biography では Dr. をつけるが)ですよね.名刺にはつけるけど....で,素朴な疑問,この先生は何の Ph.D. なのかなと.

ここでトリビアです.Ph.D. の Ph は Philosophy のことですので直訳すると「哲学博士」となります.しかし,現在の学問分野の哲学とは限りません.中世ヨーロッパでは学問は,神学,法学,医学,哲学しかありませんでした.神学,法学,医学は神に代わって人々を救済する学問と考えられており,哲学は物事の成り立ちを理解することで神の意志を理解しようとする学問でした.そして哲学から数学や理学等が派生したため,これらの分野の学位に対する称号として Ph.D. とまとめているところが多いようです.そのため,同じ Ph.D. でも工学や理学,はたまた本来の哲学での学位であったりするのです.一般的には現在では高度な学問(ただしこのような歴史的経緯より神学,法学,医学以外)を修めたという意味で Ph.D. とつける場合が多いようです.日本でもこれらの分野の課程博士は Ph.D. に相当しますが,論文博士の場合は「学問を修めた」というわけではないので,分野名をつけた方が海外からは誤解されにくいと思います.(例えば,D.E. (Doctor of Engineering )等)余談ですが,論文博士は日本独自の制度で,国際的には認められにくいもので,廃止される方向に進んでいます.業績でとろうと思っている方は急いだ方がいいかも知れません.

ところで本題ですが,Buscaglia 先生の場合は教育学によるもののようです.教育は人を人とならしめる大事なものですが,これもあえて分けると哲学に分類されるわけですね.ちなみに彼は生涯,一貫して愛を説いていました.関係ありませんが,ふと最近話題の直江兼続を思い出しました.笑
[PR]
by jq1ocr | 2009-06-11 00:50 | 徒然話 | Comments(0)