ヨドバシに寄れば必ずもらって帰ってくるのがこちらの小冊子.
週刊アスキー秋葉原限定版です.表紙には Intel Core i9 が10コアになったとか載ってて,いいなぁなんて思いながら手に取りました.今は解析で 8-core Xeon を使ってますけど,これが安く使えるなら,計算ももっと早くできるかなぁとか思ったりして.まあそんな話しはさておき本題です.
連載記事の中にジサトラ(自作虎の巻)というのがありまして,今回は組み立てに使うドライバの話でした.筆者が使っているのはこちら.
手前から Wera, PB, ベッセルですね.筆者は元々ベッセル愛用者で,これはラチェットドライバだったので普通のも欲しくなり Wera を買ったとのこと.しかしそれがダイヤモンドコートタイプだというのですね.
これ,分解するにはいいのですけど,組み立てにはあまり使わない方がいいんじゃないかなと思うのです.Wera のドライバチップはノーマルと,レーザーチップとダイヤモンドコートがあって,ダイヤモンドコートは日本でバカ売れしたものの,コーティングが弱いので工具自体の寿命が短いんですよね.それにレーザーチップほどではないにしてもネジへの攻撃性があって,これを組み立てに使うと,何年もしたらネジにはサビが出ると思います.自作パソコンのネジって仕上げも材質も結構チャチなのが多いですからね.
なので私だったら組み立てには PB を使うかなぁ.Wera は錆びたネジを外すときで,もうそのネジを再利用しない時には使います.工具好きなんで一応持ってはいるんですよ.ただダイヤモンドコートはあくまでも特殊工具の立ち位置かなぁ.ベッセルも学生時代は使っていたけど,先端まで同じ材質になってるタイプは大体チップがすぐにダメになるので,今は使ってません.
余談ですが,PB のドライバにはグリップが硬質で透明なクラシックグリップとマルチクラフトグリップ,そして少し柔らない感触で不透明なスイスグリップがあります.(写真は上がスイスグリップ,真ん中と下がクラシック)
スイスグリップが出る前はクラシックとマルチクラフトしかなかったわけですが,この時代のドライバの先端部は良かったです.ちょっと赤みを帯びているのが特徴.ただしグリップが生分解性プラスチックで,置いておくだけでわずかずつ分解しているのか,とっても臭いんですよ.工具箱なんかに入れておいたら,次に開けたときに何で臭いのか,事件か??なんて思うほどです.使えば手まで臭くなりますからね.ですから,今から買う人にはもれなくスイスグリップをお勧めします.この時代になると赤みを帯びたチップの製品は見かけませんが,クラシックやマルチクラフトも同じなので,それなら臭くない方がいいですものね.