アマチュア無線や電子工作,バイクの話などを徒然なるままに書き散らすメモ程度のblogです.


by jq1ocr
TS-850 の持病の中でも罹患率が高いらしい CAR UNIT のケミコン漏れですが,うちのは幸いにして unlock は起きていません.しかし,10uF 程度ですと,もはやケミコンではなくセラコンが使えますので,問題が起きる前に交換してしまうことにしました.

まずは上蓋を開けて CAR UNIT にアクセスします.
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同軸がいくつもつながっているので,マーキングをしてから取り出しました.
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ぱっと見漏れていなそうに見えましたが,基板に変色が見られます.とりあえずどんどん外しましょう.
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外していくと異臭のするものがあり,やはり漏れていたものがあったようです.危ないなぁ.ランドの一部がはがれてしまった箇所がありますが,ディスプレイ基板修理からすればこのくらい問題ありません.苦笑

手持ちに 3216 サイズの 10uF 25V があったので,ランドが正常であれば取付が可能でした.
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赤矢印がチップセラコンに置き換えた様子です.その上には比較のためケミコンをおいてみました.ランドの幅は 3216 サイズであれば届きます.しかし液漏れが起きて弱くなったランドははがれてしまうので,その場合はレジストをカッターでカリカリします.そうすると 3216 では届かなくなってしまうので,その部分には普通のリード部品をつけました.なお, 47uF は手持ちの固体ケミコンにしました.こういうのです.
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これなら漏れることもないでしょう.付近のスルーホールを使って取り付けました.最後に組み戻して終了.
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以上で持病対策はほぼ終了となりますが,所定の性能が出ているかどうか今後確認してみたいと思います.
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by jq1ocr | 2014-05-21 23:50 | 無線設備・レストア | Comments(0)
電子回路に使われているコンデンサには種類があって,例えばセラコン(セラミックコンデンサ),ケミコン(電解コンデンサ)などがあります.ある特定の特性が必要で使える種類が決まる場合もありますが,回路的に容量だけが主たる要求条件であったりすることもあるでしょう.そんなとき,容量が小さいものはセラコン,大きいとケミコンが使われるというのが普通だと思います.

ところが近年は技術の進歩でセラコンの大容量化が進み,昔だったらケミコンが使われるであろう 10uF でもセラコンがあります(普通に買える秋月のラインナップですら耐圧こそ6.3Vと低いものの100uFまである).普通のケミコンは中に電解液が入っているため,劣化が進むと液漏れを起こすことがあり,それが基板に大きなダメージを与えます.レストアしていると,このような問題に当たることがありますが,大昔のような低密度な基板ならまだしも,中途半端に新しくて(二十年くらい)パターンが細いものだと修繕が大変です.なので,リプレイス時には将来再び問題の種になりそうなケミコンではなく,可能であればセラコンを採用したいと思います.また容量的にまだセラコンがない場合には,導電性高分子アルミ固体電解コンデンサや寿命が長くなることで問題を先送りできる(笑)使用可能温度の高いものを選ぶのがよいと考えられます.

具体的に近々に手をつけようと思っているのは TS-850S のキャリア基板のケミコン交換です.幸いにして私の 850 に症状は出ていませんが,この基板のケミコンの液漏れはこの機種の持病らしく,液漏れでパターンに損傷があると対処も大変になるため,予防的に交換するつもりです.

ここは 10uF 16V のチップケミコンがついているようです.(写真は形状の例です)
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これを積層セラミックか,
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パターンが許せばチップにしようと思っています.
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製造時からこのくらいの対策をしていてもらえるといいのですが,コスト圧力ということなんでしょうかね?そういえば最近の高級機は百万円くらいするのもあるようですが,そういうのは中身の部品も製品寿命が長くなるよう考えてくれているのでしょうか.私には縁がないので分かりませんが.苦笑
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by jq1ocr | 2014-05-20 22:50 | 無線設備・レストア | Comments(0)

【TS-850S】AF部修理

表示部の修理は完了したものの,実はちょっと気になった点がありました.それは音量が小さかったことです.もちろんアンテナ端子には何もつながっていないので,入力がなければ音が小さいのは当然なのですが,それにしても TS-850 の受信部ってここまでノイズが小さいはずはないのです.で,調べてみるとこれも持病の一つのようです(修理例).

ESR メータの出番です.容疑のかかっているコンデンサは赤矢印部.
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測ってみると ESR>40Ωとなっており,現行犯逮捕.苦笑 外して測ると容量はそれほど減っていません.
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しかし下面がべったりと液漏れしていました.
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アセトンで良く拭き取りましたが,ディスプレイ基板と違って侵蝕されたところはそれほど大きくなく助かりました.ヒートシンクのすぐ横だったので,その隣のもダメになってるかと思ったのですが,ESR はそれほど劣化しておらず,ダメになっていたのはこれだけ.470μF10V でしたが,470μF の手持ちは耐圧 25V しかなかったのでそれをつけました.サイズ的には前のとあまり変わらなかったので OK.組み戻して動作確認.音量も正常のようで修理完了です.めでたしめでたし.
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by jq1ocr | 2014-05-18 23:10 | 無線設備・レストア | Comments(0)
信号線を1本づつトレースして IC に入るところまでつながってるかを確認しました.結局は以前パンクした電解コンデンサ周辺のスルーホールなどはかなりの確率でダメージを受け断線しており,レジストをアートカッターでカリカリ削る作戦でつなぎ直すという地味な作業を繰り返し,とりあえず全ライン修復完了.
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裏も表もジャンパーがでていますが,とりあえず見えないところなので良しとします.で,電源オン.
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直りました!

ただ細いラインにつながってる線もあったりするので,強い振動がかかるとそのうち折れるのでは?という心配もあります.カプトンテープでも貼って固定しておくことにしましょう.
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by jq1ocr | 2014-05-18 21:00 | 無線設備・レストア | Comments(0)
思っていたより重症のようです.
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半田部がこんな風にくすんだ感じになっている部分があるのですが,ここの半田はパターンも含めてかなり化学変化が進んでしまっているようで,その周辺に断線が見受けられます.付近の電解コンデンサのパンクの影響でしょう.回路図から追ってみると特にスルーホール周辺などレジストがかかってない部分には相当な断線が見られました.更に部品を外して基板を透かしてみるとレジスト内まで侵蝕している箇所がありました.

かなり重症なので,今後のことも考えるとこの周辺部分は基板を新たに起こした方が確実な気がしてきます.しかし何十ピンもあるような IC 周辺への接続はどうしたものか....ジャンクな 850 が安く入るなら二個一した方が早いなぁ.苦笑 ただし 850 はこの周辺に持病があるようなので難しそう.やっぱりルーペ片手に細かい修復作業をするしかないか.....
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by jq1ocr | 2014-05-17 23:10 | 無線設備・レストア | Comments(2)
以前表示が消えてしまい,バックライト近辺のコンデンサ交換&パターン修復で復旧したはずの TS-850 ですが,KH0 にて再び表示しなくなったとのことで帰国したまま放置されていました.しかし,近いうちに別のプロジェクトが立ち上がりそうなので修理しておこうと思い立ちました.

電源をつないでスイッチオン.やはり表示されません.放置したって勝手には直らないよなぁと思いつつ数十秒.なんと勝手に表示されました.笑
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これならバックライト周辺の見直しをすれば根治するかも?と考えました.

しかしポチポチといろいろ押していたら,おかしなことに.
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リセット(A=Bを押しながら電源オン)したら直りましたが,いろいろ押しているとまた変な表示になったり,で,更にリセットしていたら戻らなくなってしまいました.うーん,これは困った.面倒くさいところが壊れていたら嫌だなぁ.
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by jq1ocr | 2014-05-16 00:30 | 無線設備・レストア | Comments(0)

コンデンサを選ぶ

今日は時間があったので千石に行ってコンデンサを選んできました.TS-850 の熱帯仕様(stage 1)用です.いくつか選択肢はあるのですが,在庫の関係で以下のようになりました.

インバータ回路の 470µF 16V 105℃ は,ニチコンの高耐久品の BT シリーズの125℃品にしました.
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aluminum electrolytic capacitor, BT series by Nichicon

その周辺の 100µF 16V 85℃ はアルミ固体の OS-CON(三洋)の SEPC シリーズ で 105℃品です.
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aluminum solid capacitor, OS-CON by SANYO

ニチコンの125℃品はもっと高温のものもあるのですが,外形が大きくなってしまうので,このあたりでやめときました.高温下で運転するわけでもないし....また OS-CON は外形(サイズ)で妥当なので選びましたが,更に別種の高温品を選ぶと大きくなるのでやめました.しかし,OS-CON は結構高価ですね.一つ200円もしました.工程も大変ですし,費用もかかるので全数交換は無謀だと思いましたが,交換箇所を吟味して決めようと思いました.

ちなみに分解して観察すると,最初からついている部品って,要求条件はクリアしているはずですが,それ以上のスペックの部品って使わないものなんだなぁということがしみじみ分かりますね.今までは等価品に交換することしかしてなかったのですが,今回熱帯仕様への改造を通して,部品の定数ではないスペックについて,いろいろカタログを見たりして勉強する機会がありました.自分はメーカーの立場になったことはないのですが,特に見えないところのコスト削減は隅々まで行き届いています.とても感心するのですが,趣味のモノなんだから無駄に(見えるけど,その実,役に立つ面もある範囲で)高スペックというのもいいんじゃないかと思ったり....とりあえず,最近はこんな小さな部品ひとつで楽しんでいる次第です.hi
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by jq1ocr | 2008-12-07 23:19 | 無線設備・レストア | Comments(0)

熱帯チューン壁に当たる

リレーを熱帯処理されたモノに交換しておこうという計画は早くも壁に当たっています.というのも,製造からかなりの期間が経過したため,デフォルトのリレーさえ現行品にはないのです.まあリレーなんてものは構造はどれも同じようなモノですから,スペース的に問題がなければ,いざとなれば結線を変えて交換も可能なことは多いですけど,実稼働しているものを取り出して,わざわざ結線を変えてまでしてリプレイスする必要もありません.

というわけで,勢い込んだ TS-850 の熱帯仕様は stage 1(電解コンデンサをグレードアップ)であっけなく終了予定です.hi
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by jq1ocr | 2008-12-03 08:20 | 無線設備・レストア | Comments(0)

サービスマニュアル

私のような素人にとってレストアの大きな足がかりとなるサービスマニュアルですが,なかなか入手が難しいですね.でも英語版だとオンラインでゲットできるものもあるようです.TS-850 のは発見しました.もちろん英語で,200ページ以上あるようです.これをプリントするとかなりの厚さになってしまいますが,作業するには紙の方がいいんですよね.参考にしつつ,熱帯仕様を目指して作業中です.

ちなみに IC-505 のサービスマニュアルってないですかね〜.仕掛かり品を多くしちゃうとわけわかんなくなっちゃうから,作業は停止していますが,850 が一段落付いたら着手予定です.
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by jq1ocr | 2008-11-26 23:16 | 無線設備・レストア | Comments(0)

【TS-850】表示せず

AH0BT用機材である TS-850 が表示せずということで Saipan から帰国してきました.要するにバックライトが点かないということのようです.分解してみると,表示部は裏側から冷陰極管で照明するようになっており,そのインバータ付近の電解コンデンサが微妙にふくらんでいました.
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470µFのです.今まで大丈夫だったのが,ここに来てダメになったのは,寿命もあるでしょうが,Saipan は気温が高いので劣化が加速したとも考えられます.一応インバータ付近は105℃タイプが使われているようですが,「寒冷地仕様」ならぬ「熱帯仕様」に改造すべくもう少し高温まで耐えられるタイプか,電解液が蒸発しないアルミ固体電解コンデンサあたりに交換しておこうと思います.ついでに壊れてないところもランクを上げたものに交換する予定です.

またこのコンデンサ周辺をトレースしていくと,裏側のこんなところも変になっていました.
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チップコンデンサ C16 とチップ抵抗 R9 の周りが黒く焦げたようになっています.R9は10kΩ と読めますが,コンデンサには値が書いてないので,いくつがついているのか調べないといけませんね.定数の入った回路図どこかにないかな〜(*).しかし,値が判明しても,チップサイズがちょっと大きくて,最近見かけないものなので,入手できるか不安だったりして.

部品を変えただけで直ればいいですが,この壊れ方だとパターンのどこかに損傷がある可能性もあるので,動かなかった場合,調べるのにちょっと手間がかかりそうです.
【追記】(*)C16 は 0.1µF のようです.
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by jq1ocr | 2008-11-17 08:32 | 無線設備・レストア | Comments(6)