EDN を読んでいたら Make: Tokyo Meeting 06 の様子が出ていました.特に mbed 関係がとりあげられており注目の高さがうかがえます.Arduino の親戚みたいなものかと思っていましたが,調べてみると開発ツールがリモートにあるらしいです.通常は自分のPCに開発環境をインストールし,プログラムを書いてコンパイル,実行ファイルをマイコンにアップロードするところまで自分のPCとプログラマでやるわけですが,mbed では自分のPCに開発環境を置くのではなく,webブラウザでリモートのサーバにアクセスし,そこでプログラムを書き,サーバ側でコンパイルし生成した実行ファイルをダウンロード,USBマスストレージ形式でマイコンに書き込むという手順になるようです.サーバにはライブラリもたくさん揃っていて便利そう.
うちは林檎國なので,多くの場合窓用に用意されている開発環境は使いにくいです.でもこの開発形式ならプラットフォームは選びません.web にアクセスできればいいわけですからね.
ちなみに mbed は秋月でも販売されています.
でもこれ,結構な値段です.写真の NXP LPC1768 評価キットで5900円.一つだけ買っていろいろ遊ぶ分にはいいですが,何個も買っていろんなところに組み込んでみようというような使い方にはあいません(お金持ちなら可能?笑).作った実行ファイルを単品に書き込んで...という使い方も,単体が売られてない(秋月での話)し,売ってても AVR みたいな値段では買えないかも知れません.
ところで mbed という名前はもちろん embed から来てると思うのですが,この評価ボードに使われている LPC1768 は 32-bit です.組込用途のマイコンも 32-bit が当たり前の時代が来てるようですね.