クロムメッキ
2011年 04月 07日
個人ユーザーとしては,もし六価クロムの方が優れているのであれば,そっちを使いたいわけですが,これからはそうもいきません.ただ今は六価クロム処理メッキの工具もありますので,選択するときの参考になるかと思って違いを調べてみました.
まず六価クロムの特筆すべき特徴として「自己修復機能」という優れた機能があります.メッキ表面が物理的に傷ついても,傷ついた箇所からクロムイオンが染み出してきて,金属表面を覆うのです.これは工具だけでなくネジのような表面が傷つきやすいものにおいては大きな利点と言えるでしょう.また耐酸化性や耐摩耗性に優れています.
一方三価クロム処理は毒性が低く,排水処理も簡単で,六価クロムメッキの代替として台頭してきたわけですが,残念ながら「自己修復機能」はありません.また新しい技術である為品質が安定していないところもあるようです.
将来的には環境に配慮しつつ六価クロムよりもすぐれた処理が生まれてくるかも知れませんが,今の時点では一消費者としては,黒っぽいクロムメッキのか白っぽいクロムメッキのかを選べるなら,白っぽい方をとってしまうかなと思います.苦笑