実験で音声帯域信号を扱うことがあり,もちろんオシロではすぐ見られますが,できたら音も聞いてみたいと思うこともあります.しかしプローブ的な使い方を考えると高インピーダンスで受けるといった対応が必要です.作ったとしてもあまり大きくしたくないので,どうしようかなぁと思っていたら,秋月にこんな良さそうなものがありました.
BU7150使用 超小型・低電圧駆動アンプモジュールというものです.モジュール自体は 1cm 角なので,8pin DIP と変わりません.また電池1本でも動かせます.8Ω負荷で 1.5V のときは 85mW,3V の時は 460mW ということなので,小さなスピーカをつなぐには良さそうです.
そこで単4の電池ケース(2本用)を使って,内部に組み込むことにしました.具体的には
このスイッチ付き電池ボックスを使い,そのうちの1セル分にモジュールを入れることにします.
電池ボックス 単4×2本用(フタ付プラスチック・スイッチ付)
ケースに穴を開け,ケーブルを通して配線するだけです.
小さくて薄いスピーカを両面テープでケースに貼り付けています.ケースを開けるとこんな感じ.
電池一本にこんな小さなスピーカーですから音量をあげるとすぐひずんでしまいますが,ちょっと様子を見るだけなら十分ですし,何より小さいのがうれしいですね.ただし,アンプの利得は 12dB で固定されていますので,用途と場合によっては帰還抵抗値を変えるなどの改造が必要になるかも知れません.(チップ抵抗は 1608 サイズです)