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by jq1ocr

tinyGPS

ある地点を表す座標としては緯度経度がありますね.しかし,桁数も多くなりますし,そもそも区域を表すなら「地域メッシュコード」のほうが便利なケースもあります.そこで GPS ユニットからの位置情報をメッシュコードに変換するガジェットを tiny85 で作ってみました.以前のエントリが伏線というわけではありませんが,シリアル受信と TWI 通信を使っています.
tinyGPS_d0106518_20545426.jpg

上段に時刻,下にメッシュコードを表示しています.JIS X 0410 準拠の標準地域メッシュを表示しており,第三次メッシュまで使うと概ね 1km 四方の領域を表します.例えば写真の例は秋葉の書泉付近で 5339-46-32 となります.(tinyGPS は 8×2 LCD なので 53394632 と表示)
tinyGPS_d0106518_0183373.jpg


ちなみに GPS ユニットは秋月のこちらを使用しています.
tinyGPS_d0106518_19281396.jpg

モジュールは太陽誘電の製品で,みちびきにも対応しています.キットにはバックアップ用の電池が付いていましたが,それは使っていません.というのも,スポット的な使い方をするためです.

具体的にはバックアップ機能で保存されるのは,almanac と ephemeris 等のデータです.前者は GPS システム全体の軌道情報で有効期間は一週間ほど,後者は個々の衛星の精密な位置と時刻情報で数時間しか有効ではありません.両者が有効な場合(ホットスタート)は1秒で再起動可能ですが, almanac だけになってしまうウォームスタートには34秒必要です.ところが,両方失ったコールドスタートでも42秒なので,数時間以内に再測定するような用途でない限りは,バックアップ電池はあってもあまり御利益がないというわけなのです.

仕事関連なので詳細は割愛しますが,あとはデータを保存する方法として SD カードでも使えれば便利だと思うので,その辺をマスターしたいと思います.
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by jq1ocr | 2016-12-16 21:15 | マイコン・電子工作 | Comments(0)