Analog Discovery 2 をもらう
2017年 05月 30日
普通に買うと結構高いのですが,裏技で安価に入手したご様子(もちろん違法な手段ではありませんよ.笑).これでなにかいいこと考えて,ということだと思うので,実のところただより高いものはない,のかも知れませんが.笑 でもとりあえず使ってみないといけません.
そういえば以前借りたとき,専用のソフトをインストールしたのですが,うまく動きませんでした.確か USB 周りでトラブっていたように思います.その辺を S 先生がやりとりをしてどうにかしたということらしいです.
なので,以前 Mac で使おうとしてうまくいかなかった人は,今なら動く可能性が大きいですよ.やり方は以下の通りです.最新の WaveForms をダウンロードしてきます.で,開くとこうなっていると思います.
赤丸をした3つをすべてインストールします.すると多分動くと思います.(うちの環境は iMac の 10.11.6 です)
SG の出力は2つあって,オレンジが #1,青が #2 です.この2本を scope 入力の #1(黄色)と#2(黄色と白)に直結します.GND は共通なので接続不要です.
とりあえず SG を 1kHz 100mV にして scope でみたのがこちら.
位相はどちらも初期値の0で,位相差はないはずなのですが,なんかずれていますね.それに GND レベルも #1 と #2 で異なります.気持ち悪いですね.
実際どうなのかをオシロ(LeCroy WJ312)で見てみました.
うーん,どうやらスコープは正常なようです.SG がおかしい??
SG の設定を最大の 10MHz にすると scope ではこうなります.
ダメっぽいですねぇ.オシロではどうでしょう.
レベルはともかく,こっちのほうがちゃんと見えているようです.
まあ AF での実験にはある程度使えそうですが,周波数が高いのはちょっと難しそうですね.とはいえ,今までだったら結構高価な測定器が複数必要だったところが,こんなコンパクトな機械が一つで出来てしまう分野が広がってきていることは喜ぶべきことかなと思います.
ちなみに秋月にこんなボードがあるので試してみたいと思います.
これでまともに使える度がアップしたら,いろいろリプレイス出来そう.
位相差気になりますよね.まあ完全に同相にしたいならパラにしなさいってことかも知れません.安いとは言っても学生さんから見ればそれほど安いわけではないので,使う機能を考えてみて,自分の用途にさえあえばアナデバの ADALM1000 あたりも俎上にあげていいかなと思います.
もうちょっと出すと安いオシロが買えますので,それと適当な SG を買うなり,自分で組むという方法もあります.ただ Analog Discovery 2 が理想的なのであれば,それがベストですね.
うちでは工作コーナーにはパソコンをおいておらず,これを持ち込んで立ち上げるのは面倒なので,やっぱり普通に SG とオシロを使ってしまいます.