今日はバイクの日ですね.なので,スーパーカブ突っ込みシリーズいきましょう.今回は第5話「礼子の夏」です.礼子がカブで富士山へ登りたくなったのにはきっかけがあるとされています.
それはここで読んでいる本で,実在しています.こちらの本です.
「地平線への旅」(風間深志著)です.どんな本なのだろう?と思い,図書館で借りてきました.アニメの影響か,他の理由で需要があるのかは分かりませんが,絶版のため amazon では中古で 6k を超えていました.
内容は,極地仕様の TW200改(エンジンは2ストの TY250 に換装した他,各部を極低温に耐えられるようヤマハの研究開発部門が直々に製作.予備機も含めて 1500 万円)で,カナダ北部から北極点をバイクで目指すという話.資材はソリに乗せて,同行するスノーモービルで引っ張るが,氷面の状態によってバイクの方が走破に有利だったり不利だったりする様子が描かれています.約十日毎に補給が飛行機で来て,そのチャーター費が1回800万円もかかり,それが冒険にかかる総費用の半分を占めたそうです.海氷上なので一様ではなく,海が顔を出しているところを渡ったり,ふかふかの雪にバイクが埋もれてしまうのを引き出したりと,1日数キロしか進めない日もあったり,大変な苦労をしたそうです.著者の子供時代の話も交えて語られていて,面白くて一気に読んでしまいました.
この作者は山にもバイクで登ったりしているので,礼子がこれを読んで富士山に登りたくなるのは,分からなくもないですけど,その割には計画性もなく無謀な挑戦をしているように描かれていると感じました.「地平線への旅」はかなり用意周到に準備をしての挑戦であり,単に無謀なのは冒険とは言わないと筆者は述べています.スーパーカブでは礼子の若さ故の無謀を表現したかったのかも知れませんが,この回は見ていて痛々しかったですよね.
【追記】礼子が読んでいる本と言えば,もう一つ.教室で朝読んでいたのがこのシーン.
拡大しますと....
「バイクと山」って書いてあるみたい.図書館で検索したけども見つかりません.表題で近いのはこれかな?
ただしこれは内容的に違いそう.こっちの方が近いかな.
内容的には読んでいてもおかしくない感じだけども,装丁からして違いますしね.こちらの本は実在のモデルはないのかな?