最新のバイクってすごいですよね.なんでもかんでも電子制御で,トラクションコントロールをはじめとした安全に運転できる機能が盛りだくさん.もちろんそれは一般ライダーからすれば,ちゃんと動いている限りはありがたい機能なのではありますが,壊れたときどうするの?って思っちゃうわけです.走っている途中でってことじゃなくて,ある日乗ろうとしたら動かなかった,みたいな話ね.
バイクはどんどん乗り換えていくモノだという考えならば,ダメになったら新しいのを買う,というサイクルでもいいのです.パソコンや携帯みたいに,古いとそもそも使えないなんてタイプのものだったら私もそう考えます.でもバイクの機能って極論言えば「走る」だけじゃないですか.例えば,今乗ってるのは 200km/h までだけど,新発売のなら 250km/h まで余裕,とか言ったところで,自分が乗るときにそんなに出すシーンはありません.要するにバイクに対する要求条件って,一生の間でも乗換が不可避になるほどには変わらないものなんですよね.だから数十年前のパソコンが現役という例は特殊なケースでしょうが,ウン十年前のバイクが現役だったりもするのはそれほど珍しくありません.
だったら不具合が出れば直して乗り続けられたほうがいいです.機械的な部分は自分で直せる範囲も広いし,自分で出来なかったとしても,直せるお店はたくさんあります.メーカー正規ディーラーで「部品がない(から直せない)」というのは,新品のストック部品がないという意味ですが,個人商店とかだったら,汎用部品を流用したり,廃車からとった中古部品なども考えてくれますからね.
ところが電子部品ってそうもいかないケースが多いと思います.ありがちなトラブルとして考えられる,腐食によるリワークでさえ,オイリーボーイ(手を油まみれにして作業する人たち)には難しかったりして,基本的には assy 交換になるでしょう.中にはディスクリート部分は直せる人はいるでしょうが,コアとなる ECU 周りがダメになっていたりしたら普通はお手上げじゃないでしょうか.それに今のバイクはなんでもかんでも液晶表示だったりします.液晶は生ものなので,多分その辺が最初にダメになるパターンも多そう.そしてそういう部分に限って,そのモデル固有の部品でしょうから,補修部品がなくなったらもう修理が出来ないということになるのではないでしょうか.
だから一台のバイクを長く乗り続けたいなら,そんなリプレイス不可能な現代的電子制御がまだ入ってきてない時代のバイクの方がいいと思います.ざっくりとした判別をすると,キャブレタ式だったら長く乗れるんじゃないかなと.私がキャブにこだわっているのは,自分でいじれるというのもありますけど,その時代だと液晶もほぼ使われていないし,手を掛けていれば一生乗っていられるであろうというのが理由です.そもそも自分の走り方は電子制御に助けられるような領域には入らないしね.笑
ところでガレージのスペース的に増車は厳しいですけども,もし買い足すとしたらこれかなぁと思っています.
ホンダ CT110 ハンターカブ
これは現行機種ではありませんが,中古市場が高騰していて,今見たら店頭価格は一番安くて 28 万でした.苦笑 これの後継機種(現行)は以下のモデルです.
ホンダ CT125 ハンターカブ
2020年に発売されたモデルで,当然インジェクションです.これは新車で定価 44 万.高いけども,CT110 の中古価格を見ると安く見えてしまいますね.苦笑
しかし考えてみれば,私もこの先 50 年乗れるわけじゃないから,そろそろ(長く使うことが期待できない)最新式でもいいかもとは思うけど,旧型が車重 92kg なのに対し,新型は 120kg もあるんですよね.やっぱり軽い方がいいから,買うなら旧型かな.ところで以前某地方都市の自転車屋さんをのぞいたら,相当昔のパッソルが新車で在庫されていたのを見ました.どこかでそんな感じで CT110 に出会えたらいいんだけどな〜.