今回のクラッチトラブルは,マスターシリンダが不調の原因であると考えていますが,車齢も考慮するとレリーズも交換しておこうと思い,両方の部品を注文しました.まだ作業には入っていませんが,実車を観察するとなんでこうなってるの?という謎が....というのも,油圧系がこんな感じなのです.(車両前方から見たボンネット断面模式図)
構造をご存じない方のために説明しますと,マスターシリンダはクラッチペダルを踏み込むと油圧が発生する部分で,そこから細いパイプ内のフルードによって圧力がレリーズに伝わり,レリーズシリンダのピストンを押し出すことで,クラッチが切れる構造です.小型車以上の多くはこのような油圧を使った仕組みだと思います.
さてここで不思議なのが配管なのです.マスター直下のすぐ近くにレリーズがあるのにも関わらず,配管は助手席の方をぐるっとまわっているのです.ロードスターは Miata として海外展開もされていて,当然左ハンドル設定もあるものの,だからといってわざわざこんな風に引き回す意味って何なんでしょうね?配管の大部分はリジッドパイプですが,途中にゴムパイプ区間もありまして,なんでなのか分かりませんが,多分こうすることで良いことがあるからだとは想像しています.だって無駄にコストかける意味はないですからね.直結するとクラッチ操作がピーキーになったりするのかなぁ?ここを直結にしてみた方がいらっしゃったら是非ご感想をお聞かせください.とりあえず今回の修理では配管はそのまま流用しますが,直結の利点が大きいようであればそのうち試してみたいと思います.