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by jq1ocr

固体化用チップコンストックを考える

この業界で固体化というと一般に真空管を半導体素子に置き換えることでしたが,既に半導体全盛な時代に生まれ育った私としては,電解コンデンサを積層セラミックなどに置き換える意味で使っています.

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電解コンデンサ(ケミコン)の例
これを積層セラミックコンデンサ(積セラ)などに置き換える=固体化
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積セラの例


なぜ置き換えるかと言いますと,古い電解コンデンサ(ケミコン)は経年変化により内部の電解液が漏洩して,基板やパターンを損傷するなどトラブルの元になるからです.実際に動かなくなった無線機を修理していると,漏洩する前でもケミコンが故障の原因であることが多くみられます.積セラはそのような物質を使っておらず,原理的に(多分)経年変化がほぼありませんので,レストアでこのような置き換えをすると「予後がよい」です.え?こんな表現は私だけ?笑 でもまあ意味は分かりますよね.笑

電気に詳しくない方でも高校あたりで勉強したと思いますが,電気をためるコンデンサは電極間に薄い誘電体を挟んだ構造になっています.この容量を大きくするためには誘電体を薄くしたり,誘電率を高くしたり,電極面積を広げる必要があります.昔はケミコンくらいしか安価に容量を大きくできる構造が作れませんでした.ところが近年は材料や加工技術の進化によって,セラミックを積層化してそこそこの容量のものまで作れるようになったり,液体を使わない電解コンデンサも出てきたのです.

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高分子固体電解コンデンサの例

一般家庭の電化製品は故障したら交換されてしまうことが多いのですが,無線機の場合は進化しないことを楽しむ層が一定数いますから,古い無線機に手を入れながら長く使う例も多いです.

家に据え置いて使う固定機のように,内部スペースに余裕がある場合は,上記のような積セラや高分子電解コンデンサに置き換えますが,持ち歩き用のハンディ機だとケミコン自体がチップ部品化していることがあります.

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チップケミコンの例

リード部品は基板にあいた穴にリードを通して,基板裏側のランドにハンダ付けする構造が多いですが,チップ部品はランドが部品面で,穴がないのでリード部品への置き換えは困難です(できなくはないけど,衝撃がパターン損傷につながる).

というわけでようやく本題です.

私自身はそんなにハンディ機を持ってない(といっても歴だけは冗長で両手に余るくらいはたまってる)ので,修理なりレストアなりする機会もそれほど多いわけではありませんが,ハンディ機を急遽直したいとなったときに持っていると便利なのはチップ積セラですね.小さくて在庫していても邪魔にならないからです.

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うちには現在 100μF まで在庫していますが,去年 C401 を修理したとき,220μF があったらなぁというシーンがありました.




もちろん電解コンデンサはチップタイプでもランドが大きいので,積セラチップをパラにすることができましたが,より大容量な積セラチップを持っているに越したことはありません.

そこで秋月を見てみると,220μF/6.3V がサイズこそ 3225 で一緒ですが,85円,90円,110円と三種類もあります.一つづつ確認すると,それぞれサムスン,太陽誘電,村田でした.1個買うだけなら村田にしておきますが悩ましいですね.でもここがトラブったら意味が無いので,ストック用も村田かなぁ.

ちなみに5個入り230円というのもあって,これは村田製でした.サイズも3216と小さく,こっちでいいじゃん!と一瞬思いましたが,耐圧が 4V でした.それで足りるところにはこれがいいですね.ただストックしておくときに,別の耐圧と混ざらないようにしておかないと大変なので気をつけましょう.容量を測るのは簡単だけど,耐圧は無理ですからね.サイズから推測できるとはいっても,時代が変わればまた違いますし.個数が少なければ袋から出さないってのが正解かな.


【追記】
これ以上の容量ですと,330μF 4V 3225 サイズが太陽誘電製で1個200円というのがありますが,ディスコンのようです.別のがいずれ入ってくるかな?ちなみにこれよりさらに大きい容量は現時点ではないようです.ただハンディでそこまで大容量なチップは必要ないかも知れませんね.


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by jq1ocr | 2025-02-17 18:00 | 無線設備・レストア | Comments(0)