発動発電機(ヤマハEF900iS)のノイズ対策(その2)
2007年 06月 23日
さて,面倒くさいほうのシールドの方です.ただしここで書いた方法は,本来指定された方法をだいぶ簡単にした,私のオリジナル工法です.このことによってプラグコードが数cm分シールドがされないことに注意してください.またこの作業をこの方法でやるときは燃料が入っていると出来ません.
まず後ろのパネルのネジを外します.
赤く丸をしたところのネジを外します.下の4つと上の2つは大きさは同じですがネジの種類が違うことに注意してください.他の部分も書いていませんが,違うネジが使われているので混ぜないようにしてください.ついで前も外します.
同じく丸いところのネジを外します.三角印のスタータハンドルは内側にネジがあるので外します.側方も同様です.
ネジを外したら,フロントパネル以外のシェル(すなわち青の背面シェルと,後方(排気管のある方)の黒いパネル)を外します.
ついで,燃料タンクのホースを外します.
写真では三つ見えますが,タンク底部にも一本太いのがありますから,これも外します.この底部ホースを抜くと,燃料タンクの出口にあるストレーナ(細く白いストローのようなフィルタ部品)が外れやすくなりますので,無くさないようにしましょう.ホースを全部(4本)外したら,タンク自体を外します.タンクは底部に二ヶ所足があって,はまっています.戻すときには注意しましょう.タンクがとれたら,フロントパネルをえいやっと,上に持ち上げ裏返します.このときスタータハンドルを邪魔にならないように取り付け穴から内側に通しておきます.
フロントパネルはチョークノブや燃料コックのワイヤーがついているので,完全に外すのがめんどうなのでこのようにしています.
ここまでやったら,プラグコードにアルミテープを巻き付けます.密にきっちり巻きましょう.なお実はこの方法は手抜き(本来はケースを外してコードの根元まで巻く)なので,本来より数cm巻ける長さが短いです.アース線をアルミテープに巻き込むようにして取り付けます.そして,アース線はエンジン本体に落とします.指定では電線のクランプのネジ止め部分に共締めします
あとは分解したのと逆に組み立てて行けばOKです.ネジはみんな同じ色で間違いやすいので気をつけましょう.私はマニュアルが参考にならない(=本来なら1ページじゃ済まないはず)と判断し,試行錯誤しながら独自の手順で作業したわけですが,この手順でマニュアルを作れば,10分程度で出来るであろう工程です.しかし本来のマニュアル通り(=ケーブルの根元まできっちり巻く)にやると,30分では終わらないと思われます.面倒くささとのトレードオフですね.シールドをテープではなく,コルゲートチューブみたいのにすれば,この方法でも根元まで届くのですが.今度機会があればやってみます.
なお,発電機内部に使用されている各種チューブやプラスチックは,経年変化でもろくなっていきます.新品に取り付けるときはあまり気にしなくて良いのですが,古くなるほど作業がしにくくなっていきますから,出来れば新品の時に済ませておくと良いでしょう.その際にはよくサービスでついている「試運転サービス」は申し込まないほうが便利かも知れません.ガスが入っていると面倒ですので.そのかわりオイルを付けておいてもらいましょう.(試運転してもらわなくても,ガスがちょっと入っていたので,製造時にテストされているかも知れません.しかし,長期在庫されていると動きにくいこともあるので,試運転サービスを断るリスクはご自分で担保してください.例えばキャブの掃除を自分で出来ない人は,試運転サービスを受けたほうがよいです.)