末は博士も就職難
2008年 07月 27日
文部科学省の調査によると、昨年3月の博士課程修了者1万6801人のうち行き場のない人は4146人。実に25%が「浪人」を余儀なくされたのだ。しかも、この数字にアルバイトなどは含まれていない。(読売新聞)25%も浪人してるのかとショックを受けたりするわけですが,よく読むとアルバイト等は浪人に含まないとあります.グラフの変化率から推測すると,50%程度は実際に定職には就いてない可能性も考えられるわけです.国としては優秀だけど就職してないという卒業生(ポスドク, Post Doctor と呼ばれています)に,国費留学のような形で様々な研究機関へ派遣する制度を持ってはいます.しかし,研究機関側としては派遣期間中ただで使うのは簡単ですが,パーマネントとなると席の数も決まっており,優秀であってもなかなかそのまま就職させるわけにもいかない現実があります.そのため単なる問題の先送りにしかなっていない面もあるわけです.せっかく大学院への進学意欲がある学生が増え,なにより生活に余裕のある環境が整ってきているわけですから,ここは是非国策として将来を見据えた対策をとってもらって,学生には安心して進学できる環境を作ってほしいと思います.