妻の宝石研磨の先生であるN先生に私も教わりに行ってきました.基本的には自分でできる
つもりではあるのですが,上手にできるわけでもないので,何かコツがあるのではないかなと思っていたのです.あとは手持ちの水晶とフローライトからとるにあたって意見を聞いて,切断してもらおうと思っていました.自分だったら,こう採ろうというのがあるのですが,果たしてそれが正論なのか確かめたかったのです.
基本的には教わりに行っているので,普通に一つ研磨させてもらうことにしました.おすすめはガーネットということで,これをスタンダードブリリアントカットにすることにします.カットしているとどうしてもちょっと変になっちゃった!ということが起きます.これに愚直に対応すると,もう一度カットし直しになり,一回り小さくなってしまうのです.これを防ぐ方法を教わりました.これは非常に役に立ちます.教わりに行って良かったと思ったことの一つですね.
で,できたのがコレです.
上手に写真に撮れないですけど,実物は結構赤くてきれいです.N先生も初めて見たという金色の鉱物(多分黄鉄鉱)のインクルージョンをメインファセットに残してみました.写真には写ってませんが.私は最初削り取ろうと思っていたので,小さくしていったのですが,N先生曰く「こういうきれいなのは残してもおもしろいんだよ」ということなので,残すことにしました.もう少し早ければもっと大きく残したんだけど.笑 カットに関しては当然 100% 満足というわけではありませんが,ちょっとした失敗をうまくリカバーする方法を教わったので,これからはその方法を活かしてみようと思います.
さて今は帰ってきて,切断してもらった水晶を研磨しています.水晶は結晶に方向性があるためだと思うのですが,円筒に削るとき側面は比較的簡単に削れるのにも関わらず,上底面はなかなか削れません(*).非常に時間がかかるので,こんな手抜きを....
みえにくいですが,ファセッターをテープで固定し,クランプ上部にコンビネーションレンチを引っかけて加重してます.こうすると手を放しても大丈夫なわけです.しかし,これで三十分くらいやってるのですが,まだ削りきれません.今こうしてこれを書いている間も削り続けています.このままだとテーブル部にいらないインクルージョンが残ってしまうので,あと数ミリ削りたいんですけどね〜.ダイヤモンドより硬いラップないかなぁ.笑
【今日の教訓】研磨はノウハウのかたまり
いや,確かにデータ通りに研磨していけば形にはなるんですよ.でも失敗を如何に少なくするかはノウハウなんですね.あとは数やるしかないらしい.笑
(*)正確に言うと,結晶の柱面(
m面)に平行には研磨しやすいが,この面に垂直には研磨しにくいという意味.