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by jq1ocr

IC-910 の RIT/SHIFT ボリュームが壊れる

IC-910 を 20cm 位の高さから落としてしまい,ボリュームのシャンクが曲がってしまいました.面倒くさがってケーブルを差し込んだまま,機材を移動しようとしてしまったために,ひっかかって落っことしてしまったのです.冷静に丁寧に扱わないといけませんね〜.反省....
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曲がってしまった RIT/SHIFT のシャンク

多少見た目が悪いくらいだけなら,そのままにしておくのですが,このように曲がってしまうと,RIT につられて SHIFT も回ってしまい,いかにも具合が悪いです.そのため,この部品を交換することにしました.アイコムに問い合わせると,補修部品があるということなので,早速営業所に行って買ってきました.
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RV-316

部品名は RV-316 で税別500円です.フロントパネルユニットを外すとこんな感じです.
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フロントパネルユニットを裏から見る

パネル自体にマウントされているんですね.これはかなり分解しないと取れなそうです.で,どんどんばらしていきますが,ネジは混ざらないように気をつけましょう.分解するとこんな種類があります.
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使用されているネジにはいくつか種類がある

上からフロントパネルのサイド部分,フロントパネル基板,パネル(プラスチックと裏打ち金属)となっています.他に左のメインダイヤル関連のネジも別種類です.

ところで,フロントパネルのボタンって,黒とグレーがありますが,こんな風になってます.
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ボタンの成型

こんな多色の成型も可能なんですね〜.そういえばプラモデルもこんな感じに最初から色分けされているのが最近はあるらしいですから,このくらい余裕なのかな?さて,分解を続けまして,ここまでいくとようやく外せます.
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フロントパネルユニットを分解

そんなわけで,当該部品をはずしてみると,こんな感じです.
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外れたボリューム

で,購入した補修部品は基板がついてないので,ここから外して移植します.外すとこんな感じ.
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PCBを外して新しい部品をつける

さて,今度は戻していきましょう.戻すときの方が気をつけないといけません.しばしばネジが余ってしまう不思議な現象に出くわすからです.(私だけ?笑)まあ気づくのが組み立て完了後だったら,いっそのこと「これは予備なのだ」という考えもありかもしれませんが.笑 まずフロントパネルのプラスチックと裏打ち金属パネルはネジが2カ所です.
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赤丸内の二カ所をネジ止め

メインダイヤル部分にもこのように2カ所あります.左がパネル間の固定,右はダイヤル回転時の摺動抵抗の調整です.
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メインダイヤル周りのネジ

その後,基板を取り付けます.ちなみに分解時には上の基板の方にフラットケーブルが残るように外した方が楽です.(どうしてかは逆にしてみれば分かります.笑)
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上の基板を下のパネルに取り付ける

7本ネジがありますが,番号が書いてあってその順番に締めていけばOKです.
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2番目の例

フラットケーブルやそのほかのケーブルを差し込んだら,今度はフロントパネルユニットと本体をつなぎます.
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あと一息!

で,抜いたつまみ類を戻して完成です.
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作業完了

最初に工具をそろえておかなかったので,三十分くらいかかってしまいましたが,作業自体はそれほど困難ではありません.作業はやはり段取りが大事ですね.
使用工具
Ph+2
Ph+1
半田吸い取り機(または半田吸い取り線など)
半田ごて
ピンセット(非着磁ドライバーの場合はあると便利)
プライヤ
ところで,取り外したボリュームはこんな感じになってました.
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うまく修正すれば使えるとは思いますが,今はまだ補修部品も手にはいりますからねぇ.もったいないお化けが出るかなぁ.
Commented by JE1HLQ at 2009-02-19 23:28 x
同じくマシーンをばらしていて…ネジが余っても運用に支障が出ない不思議な現象によく遭遇します。エンジンばらしてて、慎重に組んだはずなのにエンジン始動せず…エンジン内部の大事な部品が皿の裏にへばりついてて…もう一度ばらし直しなんていうのもありますが…性格ですかね、せっかちで面倒くさがり…仕事でもたまにやっちゃいます、売り上げが一桁違うよって…
Commented by jq1ocr at 2009-02-20 01:24
一桁違うのはだいぶ違いますねぇ.余分が出たら,予備費にしますか.逆は痛いけど.無線機だとネジが余っても大丈夫な箇所も結構多いですけど,昔車のブレーキを組み直したときにナットが一つ余っていたのは,ちょっと青くなりました.不具合はなかったし,ボルトは無かったので,多分予備でしょう.笑
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by jq1ocr | 2009-02-19 19:30 | 無線設備・レストア | Comments(2)